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令和3年5月18日(火)
「勉強」って何でしょう?
 「勉強」って何か,考えたことはありますか。「問題を解くこと」ですか?「授業を受けること」ですか?いいえ。どちらも不正解です。
 では,正解は何でしょう?ズバリ,勉強とは「できない」ことを「できる」ようにすることです。
 突然ですが,皆さんは小学校の体育の授業で,鉄棒をしたことがありますね。その中で,なかなかできないのが「逆上がり」です。最初はほとんどの人が「逆上がり」はできません。でも,先生からコツを教えてもらい,少しずつできるようになってきます。そして練習を重ねて完全にできるようになります。英語や数学も同じです。
 家庭科も同じです。最初から裁縫など習わずにできる人などいません。もちろん料理もそうです。先生に習い,自分で努力して「できない」を「できる」にしていくのです。
 ここで気をつけなければならないことがあります。それは「わかる」と「できる」は違うということです。「わかる」は理解できているという状態で,先生が言っていることが頭の中に入っていける状態です。それに対して,「できる」は「先生の力を借りずに自分の力だけでできる」ことです。
 先ほどの「逆上がり」を例に考えてみましょう。「わかる」という状態は,先生が「こうすれば逆上がりができますよ。地面を強く蹴って,腕を引きつけて,,」と実演しているときに,「ふ~ん。なるほどね」と思えている状態です。でもこれだけではあまり意味がありません。
 「できる」状態は,自分でやってみて,先生の補助無しでくるりと回れる状態のことです。これは,とても意味があり,先生にも褒めて(ほめて)もらえることでしょう。
 数学などで,先生が例題を解いているとして,それを見て「ふ~ん。なるほどね」と思えている状態ならば,「わかる」段階です。しかし,自分で解いてみて解けたならば「できる」という状態になります。
 「わかる」と「できる」は違います。皆さんは「できない」ことを「できる」ようにしましょう。これこそが勉強なのですから。

令和3年5月18日(火)
生徒総会(校長講評)
 昨年度は,新型コロナウィルス感染症対策として,生徒総会は放送で行われ,皆さんには各学級で参加してもらいました。
 今年は,このように全校生徒が一堂に会して生徒総会ができることに感謝しましょう。昨年度に引き続き,生徒会は執行部をはじめ各専門部や各係活動に取り組めています。年度が改まり,学級生徒会の各係の役割分担が変わったために,まだ軌道に乗っていない活動もありますが,概ねスムーズな活動ぶりであると感じています。
 さらには,8時5分までの生徒玄関通過の遅刻者ゼロへの挑戦,教室内の整理整頓,1分前着席,チャイム黙想,無言作業に加え,自主的に活動しているボランティア活動など,皆さんの主体性を発揮してくれました。皆さんの主体性に,日々感心させられています。
 さて,新型コロナウィルス感染症は感染力や,皆さん方若年者の死亡率が高まった変異種が急速に広がりつつあります。これまで以上に感染症対策を講じながら,本校から絶対にクラスターを出さないよう,我慢しながらですが,過ごしましょう。
 生徒会活動や係活動も,引き続き制限があり,与えられた条件の中で取り組んでいます。日々のマスク着用,細やかな手洗い,そして消毒など,以前の学校生活であれば,しなくてもいい活動が増えた部分もあります。そのような状況下で令和3年度の生徒会スローガンとして「笑顔輝き 助け合う 思いやりあふれる 志布志中」を設定し,生徒全員一丸となって取り組もうとしています。自分たちの生活を,自分たちの力でより良く改善し前進しようとしている志布志中学校の生徒の皆さんを頼もしく,誇りに思います。生徒全員がお互いを思いやりの心で支え合い,充実させるための活動を継続しましょう。そして,お互いの活動を助け合いフォローしましょう。さらには,志布志中学校と志布志中学校に通うどの生徒も居心地のよい学校にして,全員の笑顔につなげましょう。大いに期待しています。
 これで私の講評を終わります。

令和3年5月17日(月)
フルマラソンは誰でも完走できる
 私は50歳を超えた頃から,週何回かはジョギングをするよう心がけています。これは,自分の健康の為に始めたものです。走るスピードはとてもゆっくりで,恥ずかしいくらい遅いタイムですが,フルマラソンも6回完走しています。
 さて,42.195kmの距離を走るフルマラソンを完走するのは,とても出来そうも無いと感じる生徒は多いと思います。実際,50歳を超えるまで10kmまでしか走ったことがない私も,そうでした。
 私が初めてフルマラソンにチャレンジしたのは,鹿児島マラソンです。平成28年(2016年)の鹿児島マラソンを走ろうと決意しました。そのためには,長時間走り続ける練習が必要です。最初は歩くだけ,1日30分位ウォーキングしました。そして,10分歩いて5分走るを2回繰り返し30分トレーニングするなどして,徐々に走ることを増やし,最終的にはゆっくりですが,1時間連続で走れるようになりました。
 大人がゆっくり歩くスピードは,時速4kmです。急ぎ足でだいたい時速6km位です。時速6kmで42.195kmの距離を歩くと,7時間以上かかります。鹿児島マラソンの制限時間は6時間40分以内ですから,早歩きだけでは完走できません。しかし,早歩きに加えてゆっくりしたスピードでも途中何回か走ると,6時間台が出せます。もし,時速8km程度で走り続けられれば,約5時間半で完走できる計算です。
 私は,走るだけではなく,疲れたら歩いてもよいと自分でルールを決めました。走ったり歩いたりしながら前にさえ進んでいけば,制限時間以内に完走できると信じて,平成28年(2016年)の鹿児島マラソン以降6回の大会すべてで完走しました。
 生徒の皆さん,前にさえ進んでいけばたどり着ける場所がきっとあります。しかし,途中でやめたり,別な方向に進んでしまうと,その場所にはたどり着くことはできないでしょう。自らが進んでいる道は正しい方向なのか,常に自分で確認しながら,あきらめずに前に進んでいきましょう。