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昨年度もお話ししましたが,今日は私なりに考えている,部活動の4点の目的や意義について,お話しします。
① 部活動は,いろいろな年齢集団による活動ですので,先輩や後輩との関係が築かれます。先輩に対する言葉遣いを学んだり,後輩に対する教育や指導ができるようになることなど,有意義な体験を積むことができます。
② 部活動は,同じ志(目標)をもつ仲間ができます。部活動でお互いに目標に向かって取り組んだ仲間は,これから一生を通しての仲間にもなり得ます。仲間は,部活で得られる宝物とも言えます。
③ また,部活動の最初と最後のあいさつ,顧問の先生や保護者に対する敬語,会場等でのマナーなど,普段経験することができない礼儀を学ぶ機会が得られます。
④ さらに,部活動では強い心を養うこともできます。自分より技術が無いと思える部員がレギュラーに選ばれ自分は外されたり,上級生から上から目線でものを言われたり,など,部活動では理不尽とも思える出来事もあるかも知れません。しかし,これらのことも無駄なことではありません。こういうこともあるのだ,こういう人もいるのだと,いろいろな体験を多面的に生かし,我慢したり受け入れたりする強い心を育てることもできます。部活動を通して,社会に出てからの荒波を乗り越える強い心を育てることもできるのです。
  今現在,新型コロナウィルス感染症防止のため,活動が制限されています。大会等も減ってきていますが,実施できる大会もあります。制約がある中,やれることを精一杯取り組みましょう。
 部活動の入部届を出したならば,本気で最後まで続けてください。部活動に入っていない2・3年生も年度が改まりましたので,是非いずれかの部への入部を検討してください。多くの生徒が本校の部活動に参加することを願っています。

 「切磋(せっさ)琢磨(たくま)」とは,学問や人徳をよりいっそう磨き上げることです。または,友人同士がお互いに励まし合ったり競争し合ったりして,共に向上することです。
 「切磋」の「切」は獣(けもの)の骨や角などを切り刻むという意味で,「切磋」の「磋」は玉や角を磨くという意味です。「琢磨」の「琢」は玉や石をのみで削って形を整えることで,「琢磨」の「磨」は石を磨くという意味です。「切磋」の「磋」はいしへんですが,おうへんで「瑳」と書く場合もあります。 
 「切磋琢磨」の意味は,玉や角,石などをり磨くと光るようになることから,学問や道徳に休まず勉め励むことです。また,仲間同士がお互いに励まし合って学問や道徳を磨き高め合うことにも使われます。
 切磋琢磨する相手は,「敵」ではありません。競い合って共に伸びる「ライバル」であり味方です。協力し合いながらも,お互いを蹴落としたり妥協し合ったりすることなく,お互いに成長していこうとする姿勢や行動のことを指します。
 切磋琢磨の本来の意味は,学問や道徳を修めるために,努力に努力を重ねること」であり,努力の上に努力を重ねることです。本来の意味は仲間やライバルと互いに競い合うことだけを指す言葉ではありませんでした。
 でも,実際は「しのぎを削る」と同じ意味で使っている人も多いため,実際に日常で使う際は「ライバルと競い合い高め合いながら伸びていく」という意味で理解されています。
 本校では,今年度のキャッチフレーズを「『夢と志』実現に向けて切磋琢磨する志中生」と設定しました。授業をはじめ,部活動や係活動,作業など,他の人の迷惑になるようなことをしたり,邪魔をすることなどなく,お互いに磨き合い高めあって成長できるように働きかけていきましょう。