春爛漫のこの良き日に第七十五回入学式を迎えられた百二十五名の新入生の皆さんご入学おめでとうございます。皆さんの入学を今ここにいる先生方だけではなく,皆さんの笑顔を想像しながら会場を準備した上級生の先輩方も心から歓迎しています。 本年度も新型コロナウイルス感染症対策として やむを得ず規模を縮小して挙行いたしますが,保護者を始め志布志市教育委員会やPTA会長様にご臨席を賜りましたことに対しまして,厚く御礼申し上げます。 さて,上級生らとともに本校の新たな伝統づくりに取り組み,実り多い中学校生活を送ることを期待して三つのことをお願いします。 まず中学校生活において,自分自身の正しい判断に基づいて行動してください。学習面だけではなく,作業や生徒会活動,地域行事など,他の人から言われたり,指示されたりしてから行動するのでは無く,自ら進んで行動できるようにしましょう。 次に,自分自身を大切にすることと同じくらい 周りの人も大切にしてください。もし,周りにつらい思いや苦しい思いをする友達がいたら率先して気づけるよう,気を配りながら学校生活を送ってください。いじめる側にならないことはもちろん,周りでそれを見ている傍観者にもならないでください。そして,本校をいじめなどの人権を踏みにじる行為が絶対無い学校にしましょう。 最後に,本校では,生徒会を中心に,日常的に朝のあいさつ運動やごみ拾い活動などを展開しています。さらには,地域の花壇に花を植えるなどの地域活動も実施しています。これらの活動をはじめ,進んで他の為になる活動にも取り組みましょう。そうすることで,ボランティア精神を培い,将来的に地域をはじめとする社会に貢献でき,必要とされる人材に成長しましょう。 これら三つは本校の校訓である自主・友愛・奉仕でもあります。中学校生活で周囲の仲間と磨き合い,高め合いながら,有意義に過ごし,心も体も大きく成長することを願っています。 そして,制約はありますが,学校生活を送れることに感謝し,できることを大切にして過ごしてください。 まだまだ新型コロナウィルスの影響が大きい状況ですが,本年はオリンピックをはじめ諸活動を始めるなど,明るい兆しもみえつつあるところです。必ずやこの困難な状況を乗り越えることができると信じています。 保護者の皆様,お子様のご入学誠におめでとうございます。子どもたちは新しい時代のふるさと志布志を,日本を,そして,世界を担う大切な宝です。どうか健やかな成長のために今後も温かく本校生徒を見守り,ご指導をいただくようお願い申しあげ式辞といたします。
令和三年四月六日
志布志市立志布志中学校
校長 長元 武彦