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令和3年4月7日(火) 『切磋琢磨』

 「切磋(せっさ)琢磨(たくま)」とは,学問や人徳をよりいっそう磨き上げることです。または,友人同士がお互いに励まし合ったり競争し合ったりして,共に向上することです。
 「切磋」の「切」は獣(けもの)の骨や角などを切り刻むという意味で,「切磋」の「磋」は玉や角を磨くという意味です。「琢磨」の「琢」は玉や石をのみで削って形を整えることで,「琢磨」の「磨」は石を磨くという意味です。「切磋」の「磋」はいしへんですが,おうへんで「瑳」と書く場合もあります。 
 「切磋琢磨」の意味は,玉や角,石などをり磨くと光るようになることから,学問や道徳に休まず勉め励むことです。また,仲間同士がお互いに励まし合って学問や道徳を磨き高め合うことにも使われます。
 切磋琢磨する相手は,「敵」ではありません。競い合って共に伸びる「ライバル」であり味方です。協力し合いながらも,お互いを蹴落としたり妥協し合ったりすることなく,お互いに成長していこうとする姿勢や行動のことを指します。
 切磋琢磨の本来の意味は,学問や道徳を修めるために,努力に努力を重ねること」であり,努力の上に努力を重ねることです。本来の意味は仲間やライバルと互いに競い合うことだけを指す言葉ではありませんでした。
 でも,実際は「しのぎを削る」と同じ意味で使っている人も多いため,実際に日常で使う際は「ライバルと競い合い高め合いながら伸びていく」という意味で理解されています。
 本校では,今年度のキャッチフレーズを「『夢と志』実現に向けて切磋琢磨する志中生」と設定しました。授業をはじめ,部活動や係活動,作業など,他の人の迷惑になるようなことをしたり,邪魔をすることなどなく,お互いに磨き合い高めあって成長できるように働きかけていきましょう。