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令和3年2月22日(月)
島津日新公のいろは歌
 日新(じっしん)公(こう)いろは歌は,島津家中興の祖で,島津義弘の祖父でもある島津忠良(ただよし:号は日新斉・じっしんさい)が,5年余の歳月をかけ完成させた薩摩藩の郷中教育の基礎となった47首の歌です。今まで36首紹介してきました。
 今日は37首以降の5首を紹介します。
あ あきらけき目も呉竹(くれたけ)のこの世より 迷はばいかに 後のやみじは
光あふれる世界である現世でさえ迷っていては,死後の闇の世界ではますます迷うだろう。仏の道を修めて悟りを開きなさい。
さ 酒も水ながれも酒となるぞかし ただ情あれ 君が言の葉
酒を与えても水のように思う者や,少しの酒で有り難く思う者もある。要は与え方の問題である。人の上に立つ者は思いやり深く,情け深くありなさい。
き 聞くことも又見ることもこころがら みな迷(まよ)ひなり みなさとりなり
我々が見たり聞いたりすることはすべて己の心の持ちようで,迷いともなり悟りともなる。

令和3年2月19日(金)
笑顔でいると良いことが起こるかもしれません
 日本では,知らない人に笑顔で挨拶することは少ないですね。日本では親しくない方にも笑顔で挨拶する習慣はないからです。
 一方,アメリカでは,多くの人がまったく知らない人にも笑顔で挨拶するそうです。それは,アメリカにはいろいろな民族や人種の人が住んでいて,言葉が通じないことも多々あるそうです。そうすると誤解による争いが起こるかもしれません。しかし,笑顔は言葉が通じなくても自分の友好的な気持ちを伝えることができます。笑顔は「私はあなたの敵ではありません。私はあなたと仲良くしたいのです。」というメッセージなのです。
 さて,世界で最初に宇宙に行った人物は誰でしょう。それは,現在のロシアのユーリイ・ガガーリンです。1961年4月12日に初の有人宇宙飛行に成功した人物です。そのとき彼が発した言葉「地球は青かった」で知られた人物です。
 なぜガガーリンが初の宇宙飛行士に選ばれたかというと,笑顔のおかげなのです。宇宙飛行士が募集されたとき,広いロシアの国から優秀なパイロットがたくさん集められました。いろいろなテストの結果,最後に残ったのはガガーリンともう一人でした。最終的には,もう一人の人物が体重が軽く選ばれそうになりました。しかし,選考責任者が,土壇場でガガーリンに替えました。その理由は,いつもガガーリンは笑顔だったので,宇宙という,まだ誰も知らないところで予想外の出来事が起こっても,緊張せずにリラックスして問題に対応できるだろうと,その責任者が考えたからです。
 皆さんは,いつも笑顔でいると,周りの人を明るく出来るだけでは無く,自分でも気づかないうちにいいことが起こるかも知れません。ガガーリンも笑顔のおかげで有利になりました。