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 掃除は何のためにするのでしょうか。学校を綺麗にするためだけにするのでしょうか。学校では体育大会が終わり,新学年が始まって約6カ月が過ぎ,10月から本年度の後半が始まろうとしている今,本年度の前半を振り返り,君たちに「なぜ掃除をするのか」について改めて考えてほしいと思っています。
 君たちは,今,中学校生活を通して「社会に出る準備」を,そして「社会で必要な心構え」を学んでいるところです。
 人は,決して一人では生きていくことはできません。たくさんの人に助けられ,支えられ,互いに生活しやすい生活環境を協力して創り上げていかなければなりません。
 清掃活動は,「互いに協力して生活しやすい生活環境を創る」を目的とした「人づくり」の時間なのです。
 志布志中学校では,本年度より予鈴で清掃場所に移動し,グループ毎に人数確認を行い,清掃開始のチャイムで黙想を始め,心を静め,チャイム終了と共にに時間一杯,担当の先生と一緒に無言で10分間清掃活動に取り組むこととなっています。
 しかし,今,集合が遅くなったり,時間一杯清掃活動に取り組めなていない所もあると聞いています。
 清掃活動は,「人づくり」の時間と考え,清掃活動の意義や目的を再確認して,友だちと協力して,時間一杯頑張る姿が見られるようになることを心から期待しています。

 台風の為に延期された潤ケ野小学校,森山小学校,田之浦小学校と校区の合同運動会が月曜日に開催されました。
 当日は,台風一過,秋空の下,夏の日がぶり返したのではないかと思われるような暑さの中で学校と地域が一つになって競技が行われていました。
 そんな中で,地域の一員として中学生が地域に貢献している素晴らしい光景を目にしたので紹介します。
 地域と小学校の合同の運動会の場では,中学生が競技役員として,そして集落の選手として一生懸命頑張っている姿が多く見られ,地域の公民館長さんや小学校の先生方から「中学生が役員として,選手として手伝ってくれるので非常に助かります。ありがたいです。」という感謝の言葉をたくさんいただきました。
 特に,役員をしている生徒たちは,地域の一員として,先輩として小学校の競技の役員の手伝いも笑顔で頑張っている姿はとても感動的で心温まる一コマでした。
 今週末も天候が心配ですが,志布志小学校と香月小学校,安楽小学校で運動会が行われます。当日は,各小学校の卒業生として,そして地域の一員として,参観するだけではなく「何か手伝えることはないか」と考えて,母校にそして地域に貢献する姿が多く見られることを心から期待しています。

 9月20日に全学年の学年弁論大会が行われ,各学級から選ばれた代表者が体育館のステージに立ち,大きな緊張感と闘いながら必死に発表する姿に心を打たれました。
 当日,各学級から選出された2名の代表者は,「体験から学んだこと」「支えになっている言葉」「将来の夢」「本から学んだ事」「命の大切さ」等について,自分の考えを六百字前後にまとめ,具体的な事例を交えながら堂々と発表してくれました。
 大宮エリーさんの言葉に『せっかく生まれた思いだから それは確認してもらったほうがいい 誰かに 感じてもらったほうがいい
誰かと 共有したほうがいい 誰かにその思いの存在を 認めてもらったほうがいい』と言う言葉があります。
 また,大宮さんは,『「思い」は生ものみたいなもので,伝えなければ形として残ることこともなく,「無かったもの」になってしまう。でも,人は,誰かに伝えてもらった「思い」でできているなあと強く思うんです。』とも言われています。
 人に自分の考えや思いを伝えることは非常に難しいことですが,聞き手が,うなづいてくれたり,同調してくれる等の雰囲気を創ってくれると安心して伝えやすくなるものです。
 これからは,弁論大会という特別な場だけでなく,誰でも「安心して思いが伝えられる」環境を学級に創っていくことが,一人一人の表現力を高めるだけでなく学級の絆を創る事につながると思っています。勇気を出して自分の思いを伝えてみてください。