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 ふと「あいさつ」って何だろうと考えることがあります。『あいさつ」は,短い一言の中に「感謝の気持ち」「尊敬する気持ち」「優しさ」「心配り」等が込められて相手にプレゼントされます。そして,その思いはいつか自分にも心のプレゼントとして返され,心を繋ぐ架け橋になってくれます。本当に「あいさつ」には不思議な力があるものです。
 以前も紹介しましたが,日本を代表する芸人である萩本欽一さんが若い頃,演出家から「芸人としての才能はないから辞めさせよう」と言われ,劇場をから追い出されそうになった時,「彼のあいさつは快い。辞めさせないで」と欽ちゃんを守る声が多数上がり,芸人を続けることができたという逸話があるように『あいさつ』には,その人の人生を変えてしまう大きな力があるものです。
 『あいさつ』は,顔の表情や声の大きさやタイミングなどによって相手に与える印象は異なるものです。人に好印象を与える『あいさつ』は,人から教えられて身につくものではありません。日常の中で習慣的に継続して行うことで,自然と身につくものなのです。
 今日は,ある女子中学生の『あいさつ』について書いた作文を紹介します。私は挨拶をした時,挨拶を返してもらえないと,とても悲しくなります。普段,挨拶する事に慣れていない人は,恥ずかしさが先に立ち,挨拶がしたくても声が出せないという人もいるかもしれません。けれども,毎日毎日挨拶をしているうちに,挨拶を返してくれるようになりました。
 挨拶をすると知らない人と仲良くなるきっかけになり,挨拶を繰り返していると,顔見知りが増えてきます。そして挨拶する事で一日が楽しく過ごせるようになると思います。
 今,君たちの挨拶は本当によくなってきていますが,人に好印象を与える『あいさつ』にはもう一歩です。『あいさつ』は心を開く魔法の言葉です。実践してみてください。

 一昨日,ある私立高校の校長先生が来校され,様々な話をする機会がありました。
 その校長先生が,校長室に入られるなり「道路から学校へ入ってくると,学校がきれいに整備されていることに驚かされました。」という褒め言葉を下さいました。
 これは,道路から校門へのアプローチ,そして玄関周辺の花壇やプランターが綺麗に整備されていることと,毎朝,生徒会の生徒を中心にボランティアとして「ほうきの目運動」に参加してくれる生徒たちの努力の証だと思っています。
 今,ある学年やある掃除場所では「無言清掃」へのチャレンジが始まっていますが,実はこの「無言清掃」への取組が,少しずつ広がり,志布志中学校の新たな「伝統」になってくれればと心から願っています。
 ある中学校では,「洗心無言清掃」,つまり無言で清掃することをすることで心を洗う,心を律することをねらいに10数年以上にわたって伝統ある活動として継承されているそうです。
「洗心無言清掃」では,清掃時間中に一切話さない,清掃に神経を集中させる,そして,感謝の気持ちで学校を綺麗にするを目標に取り組んでいるのだそうです。そして,その「洗心無言清掃」が生徒会の活性化へと繋がっていっているのだそうです。
 現在,志布志中の「無言清掃」へのチャレンジは始まったばかりですが,生徒会が中心となってある学年のチャレンジが全校のチャレンジになることを心から期待しています。