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平成30年11月29日(木)『掃除の効果』

 今日は,女子生徒の作文の一部を紹介します。『私のクラスの担任の先生は,とても掃除が好きで「このクラスの掃除を日本一のにしよう」と言って,全ての掃除は雑巾でやれと言うのだ。私は,ずっとほうきを使って掃除を楽にして怠けていた。雑巾で掃除なんて面倒くさいし,手が汚れし,やりたくないと思いながらもしぶしぶやっていた。他の女子も,多分私と同じ気持ちで掃除をやっていた。先生は,私達の態度からだと思うが私たちに「一回、精一杯に掃除をしてみれば分かることがある。」と言った。まあ騙されたと言う気持ちでやってみることにした。昼休みの終わりのチャイムが鳴った。 私は,「ガラッ」とドアを開けると皆が雑巾がけをせっせとやっていた。私は,皆も頑張っているなら頑張らなくちゃと思い,雑巾を床の上に滑らした。そして,気が付いたらいつもの何分も前に終わっていた。私の雑巾は,まるで頑張った証拠のように真っ黒になっていた。普段なら,やだなあと思うが今回は違った。何か分からないけれどとても清清しい気分だった。まるで床のごみと私の心の中の面倒くさいという気持ちと汚くてやりたくないという気持ちも一緒に雑巾で拭き取られてしまったような感じだった。』
 以前,私は学級担任をしていた頃,掃除や一人一役の活動が上手く行かず,「どうにかしなければ」と考え早く出勤し,教室の掃除を一人で始めたことがあります。
 数日経つと,登校した生徒たちが「先生,僕も手伝います。」「私は何をすればいいですか。」と言って,一人また一人と掃き掃除や拭き掃除を始めるようになったのです。そして,1週間後には,教室だけでなく廊下や階段まで範囲が広がり,いつの間にか『朝掃除』の輪が隣の学級,そして学年まで広がっていったことがあります。
 その当時の生徒たちは,きっと『朝掃除』をすることで,言葉には表現できない何かを発見したのだと思います。
 今,志布志中では,毎朝「ほうきの目運動」にたくさんの生徒が参加してくれていますが,そのボランティアの輪を学級にも学年にも広げてみませんか。きっと目に見えない『絆』ができると思います。期待しています。