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令和4年3月14日(月)
今が一番若い
 もう,次の学年に進級したり,卒業したりする直前の時期になってしまいました。しかし,「もう遅い」などと悩む必要はありません。
 悔いたところで,これまでの人生を取り戻すことはできません。それに,この先の人生では誰であっても「今が一番若い」のです。明日になれば,一日分年をとります。
 「この学年を無意味に過ごしてしまって,結局何も身につけることができなかった」「やりたいことが見つかったけど,ライバルは既にスタートしている」などと思う人がいるかも知れません。しかし,心配する必要はありません。
 やりたいことが見つかったのなら,今日からスタートしてください。明日には一日分成長しています。それを積み重ねていけば,1年後,5年後,10年後には,大きく成長していることでしょう。「今さら何をやっても,もう遅いのでは?」などと思って歩みを止めるのは,実にもったいないことです。
 自分ができることから,少しずつ始めましょう。何もしなければ人生は変わりませんが,ほんの半歩でも踏み出せば,昨日よりも確実に前に進んでいくのですから。

令和4年3月11日(金)
3月11日は東日本大震災発生の日です
 今から11年前の14時46分に東日本大震災が発生しました。地震の規模はマグニチュード9.0で,日本における観測史上最大の地震で,「千年に一度」と言われる程の大きな地震でした。地震発生から30分程経った際には東北地方と関東地方の太平洋沿岸部などに巨大な津波が押し寄せ,甚大(じんだい)な被害を与えました。
 そう遠くない将来,南海トラフ地震という大きな地震が起きることが予想されています。私たちが住む志布志市は南海トラフ地震による被害だけではなく,津波による被害も発生する恐れがあります。
 地震は,いつ,どこで,どのように発生するのか予測することは困難です。地震の発生そのものを防ぐことはできませんが,日頃からの備えにより地震の被害をできる限り小さくすること,つまり,「減災」が求められています。
 本日,志布志市の防災放送やテレビやインターネットなどで,東日本大震災にちなんで,地震や津波等が発生した際の避難方法について紹介されることと思います。皆さんは中学生ですので,地域から保護される立場だけではなく,地域を支え助ける役割を果たすことが期待されています。ですから,自分たちよりも幼い幼稚園・保育園児や小学生を誘導して避難したり,高齢者の方々に何かできることはないだろうかと考えたりすることも大切なことです。
 学校にいるときに地震が発生するとは限りません。休日や深夜,あるいは自分一人で家にいるときに地震に遭遇する可能性の方が高いです。学校以外の場所で地震が発生したら,自らの命を守ることを優先させながらも,どのような行動をとればいいのか自分で判断できるようにしましょう。
 学校や自宅などで地震に遭遇したときに気をつけることは何か,災害に備えてできることは何か,災害時に地域を支えるためにできることは何かを,今日という日を受け止め,皆さん一人一人がよく考えてください。

令和4年3月10日(木)
学校は何のために行くのか
 学校とは,勉強をしに行く場所です。それは確かなことのですが,実は勉強以外の意味がとても大きいのです。それは,「毎日,他の人と関わりに行くこと」です。そのことに意味があるのです。
 学校にはルールがあります。そのルールの中で生活し,集団の一人として,他の人たちとそれなりにうまくやっていく力を養うのです。
 学校には,いろいろな人が集まっています。育った環境や性格,ものの考え方が違う人たちの集まりです。気の合う人もいれば,意見が合わない人もいます。
 学校は小さな社会です。その一員として,いろいろな出来事がある中で何とかやっていくのは,社会という場で生きていくための練習,予行演習なのです。
 毎朝学校に行って授業を受けて,友達同士で笑ったり怒ったり,悩んだり,泣いたりして,面白くはないテスト勉強をこなしたりして生活する。ただ,毎日そこにいるだけでもいいのです。何となくでも学校に通っていると,社会で生きるコツがつかめるようになります。それが学校に行くこともメリット,一番大きな意味です。
 最近はコロナでソーシャルディスタンスを保たなければならないので,難しいかも知れませんが,皆さんは雑踏(ざっとう),人混み(ひとごみ)を歩いたことがあると思います。大勢(おおぜい)の人が行き交う夏祭りなど,あんなに人が多いのに,みんな平気な顔をして行き交っています。小さい子どもは雑踏(ざっとう)を歩くことは難しいでしょう。しかし,皆さんは平然と,何気なく歩くことができるはずです。特別な技術は要りません。
 必要なのは,「慣れ」です。人との距離感。人との間合い。スピード。そういうものに慣れたら,雑踏(ざっとう)を行き交うことができるようになるのです。人間関係に慣れることは,それと似ています。ですから,学校に通って,距離感に慣れましょう。