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 自分の一生を1日24時間に置き換えた『人生時計』という話を知っていますか。
 『人生時計』は,仮に人の一生を72歳とした時に「72」を24時間という1日の時間で割ると3歳が1時間になるという話です。この計算を君たちに当てはめると,現在15歳の3年生は「150÷3」なので5という数字になります。
 つまり,15歳の3年生は「夜明け前の5時」を生きているという事になります。また,14歳の2年生は4時40分を,13歳の1年生は4時20分を生きていることになります。
 朝の5時前であれば,まだ寝ている人がほとんどで,実際の1日もスタートしていない状態です。つまり,人生は始まったばかり,どのような1日になるのか,どのような未来になるのが誰にもわからない時間帯なのです。
 君たちの人生は始まったばかりで,まだまだ一生で使える時間も人生設計の選択肢も人生を大きく変える時間もたくさん残されています。
 今,新学期が始まって2カ月半,進級した時に何を思いましたか。何を考えましたか。その時の思いを今も心の中に持ち続けていますか。頑張ろうと思ったことを続けていますか。
 『続くと本物になる。本物は続く。』という言葉があります。気持ちが折れそうになったら,家族や友だち,先生に相談すればいいのです。多くの人たちの力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。恥ずかしいのは,決意した事や頑張ろうと思った事を簡単に諦めたり,投げ出したりすることです。
 新学期になって始めたこと,みんなで頑張ろうとしてきたことを諦めずに継続してください。必ずそれが「当たり前」に,そして「本物」になります。気張れ!志中生。

 今週から各学級の授業を1時間ずつ参観させてもらっています。 授業開始前に教室に行くと,着席を呼び掛ける学年放送が流れ,チャイムと同時に総務・副総務の号令で黙想が始まり,授業が静かな雰囲気の中でスタートする。本当に君たちの成長を感じさせられる一時です。ぜひ,この「チャイム前着席,チャイム黙想」が常に当たり前のこととして継続されることを心から願っています。
 作家の石川真理子さんの言葉に『姿勢を見ればその人の生き方まで,わかってしまうこともあるのですよ。それに,よくない姿勢が,生き方にまで影響することもある。うつむいてはいけません。ちゃんと前を向いて歩くのですよ。』という言葉があります。
 「気持ち」が「姿勢」に表れるとよく言われますが,授業を参観する中で君たちの学習に対する気持ちが後ろ姿に表れているということに気付かされます。「分かるようになりたい」「この問題を解きたい」「できるようになりたい」等と意欲が後ろ姿に表れている人もいますが,「何かあったのかな」「眠たいのかな」「疲れているのかな」と心配させられる後ろ姿も見られます。
 人は,それぞれいろんな思いを持ちながら学校生活を送っています。前向きな時もあれば,前向きになれない時もあるものです。
 しかし,中学校は,1時間1時間授業が変わり,担当する先生も変わるので,心配事があっても,嫌なことがあっても授業が変わる度に自分の気持ちを変えるチャンスがあるということです。
 「気持ちが変われば,姿勢が変わる」「姿勢を変えれば,気持ちが変わる」,つまり,気持ちが前向きになれない時には姿勢を正すことで気持ちが前向きになるのです。
 今日はきついなと思ったら『よくない姿勢が,生き方にまで影響することもある。うつむいてはいけません。ちゃんと前を向いて歩くのですよ。』という石川真理子さんの言葉を思い出して頑張ってください。

 今日は,小説家の唯川恵さんの言葉を紹介します。
『最初の一歩を踏みだすこと。結果は後からついて来る。もちろん希望通りの結果とは限らない。でも,踏みださない人に,結果は決してやって来ない。』
 どうですか,何気ない言葉ですが,期末テストを前にした自分に語りかけられているような気がしませんか。
 期末テストのテスト範囲も示され,テスト勉強の計画も立てた。しかし,「テストまで後1週間あるから,今週の週末頑張ればいいか。」とか,「テスト前になってから頑張れば大丈夫」等と考えている人はいませんか。
 今日から期末テスト前の部活動停止期間が始まります。今日,計画したテスト勉強の第一歩を踏み出せない人は,明日も同じ事を繰り返してしまうものです。
  唯川恵さんの言葉にあるように,思い通りにならないかもしれないけど,最初の一歩を踏みだすから結果が出るのです。第一歩を踏みださないかぎり結果はついてこないのです。
 まずは,自分を信じて,「今日一日頑張ろう」という気持ちでテスト勉強の1日目をスタートしてみましょう。そして,テスト終了の日まで「今日一日の努力」を積み重ねて,自信を持って問題用紙に向かう姿を君たちが見せてくれることを心から期待しています。
 テスト勉強の目標や計画は,君たちが自分を信じて描いた自分の未来像です。ぜひ,実現してください。