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 昨日,『一点突破』とは,自分の中で自信があることを伸ばして,努力を継続し,更に自信を膨らませ,自信があることや得意なこと以外の事にも可能性を広げていくことであるという話をしましたが,このことは,『「8時5分までに生徒玄関通過」100%達成』にも通じることではないでしょうか。
 君たちは,昨年度の体育大会の全体練習の時から集会活動や全校で取り組む学習等の時に開始時刻の2~3分前には集合を完了し,黙想をして開始時刻を待つことができるようになり,そのことが志布志中の『伝統』『校風』として引き継がれるようになっています。
 そして,昨日,約5か月ぶりに『「8時5分までに生徒玄関通過」100%達成』を実現することができました。
 つまり,集団としての「時間を守る」意識が,確実に実行できるという志布志中の『習慣』として定着し,この事を志布志中の武器,アピールポイントとして磨きあげ,やっと『個』としての「時間を守る」意識へと高めることができたのです。
 このことは,本当に素晴らしいことです。ぜひ,集会時の集合の在り方と同じように継続して,志布志中学校の新たな『習慣』として定着させてください。
 志布志中学校生徒会が3年生から2年生に引き継がれるまで,あと3週間余り,『「8時5分までに生徒玄関通過」100%達成』が継続され,2年生を中心とした新しい生徒会では,他のことにも可能性を広げていってくれることを心から期待しています。

 先週,「人には得意・不得意があるけれど,努力すれば,どんなことでもできると思います。"どうせやっても…"という言葉は,『努力の足りなさ』を伝えているような気がします。」という言葉をある雑誌の中に見つけ,心を強く打たれました。
 『一点突破』という言葉を聞いたことがありますか。この言葉は,自分の中で自信があることを伸ばして,更に自信をつけて,他のことにも可能性を広げていくということです。
 例えば,「僕は,勉強は苦手だけど,好きな歌手の歌なら1・2回聞いたらすぐに覚えることができる。」「野球部に入っているけど,守備もバッティングも自信がない。でも,走ることはだれにも負けない。」「家でよく手伝いをするので,掃除や料理をすることが全く苦にならない。」
 人には必ず得意・不得意があり,不得意なものだけがクローズアップされがちですが,例に上げた「歌を覚える暗記力」「野球の中での走力」「家事ができる生活力」等の得意な事が必ずあるはずです。その得意なことを自分にしかない武器として活かすことに挑戦してみてはどうでしょうか。
 自分の中にある小さな「自信」や「得意」な事に目を向けることが"どうせやっても…"という心に火をつけることになり,その自信や得意なことを更に磨くことで少しずつ大きな炎にしていくことができるのではないでしょうか。
 自分の心に火をつけなければ,いつまでたってもチャンスは訪れません。「やってみよう。」から「必ずやる。」というやる気を起こし,行動に移し,努力を継続していく。これが『一点突破』の公式です。
 テストが終わって約1週間,今が自分の心に火をつけるチャンスの時です。"どうせやっても…"という心に火をつけることができるのは君だけです。

 『演劇などの作品創りは,ジグソーパズルに似ている。できるところから一歩一歩確実に進めると,いつの間にか作品が出来上がっている。』という言葉を聞いたことがあります。
 ジグソーパズルは,最初は何百ものばらばらになったピースがたくさんあり,どこから手をつけていいのか分からず,「こんなのできるわけがない」と思い,やり始める前から投げ出してしまいがちなものです。
 しかし,絵柄のピースを眺めながら「このピースはここかな」と見当をつけて,できるところから始めると意外と簡単で,ピースがつながっていくと絵が少しずつ浮かび上がり,想像力がさらに膨らみ、次のピースを探しやすくなります。時間はかかりますが,完成した絵を思い描きながら確実に進めると想像以上のものが出来上がるものです。
 今,君たちは,11月2日(金)に行われる文化祭へ向けて,展示作品や,劇,合唱,研究発表のプレゼンテーション作りなど役割分担を決め,グループごとに作品制作に取り掛かっていることだと思います。
 つまり,今,君たちは学年の作品というジグソーパズルづくりに取り掛かり始めたばかりで,完成図が思い描けなかったり,どんな作品になるのか不安を抱えている状況だと思います。
 しかし,限られた時間を有効に使って,自分で選んだ役割・パーツをできるところから一歩一歩確実に進めていけば,いつの間にか作品が出来上がっているのです。そして,そのパーツの集合体が各学年の発表であり,『志布志中学校第72回文化祭』という大きな作品になるのです。
 11月2日(金)に『407の個性』というピースがつながった大きな作品としてた表現されることを心から楽しみにしています。