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 私の好きな言葉の一つに『つなぐ』『つなげる』という言葉があります。例えば,学校では「歌声はつながる」「校風,伝統をつなぐ」等と使われることがよくあります。
 この『つなぐ』という言葉は,今を生きている私たちにとっての「何が今大切なのか」というヒントを教えてくれている言葉ではないでしょうか。
 「歌声はつながる」は,合唱コンクールや卒業式で「素晴らしい歌声をつないでいかなくてはいけない。」「先輩たちより,いい歌声を」と一人ひとりの思いが,素晴らしい歌声を創り上げるのです。 昨年の体育大会の練習開始時刻3分前に全校生徒が整列を完了し黙想をして開始時刻を待つ姿,そして,「今までにない体育大会を創り上げたい」という先輩たちと君たちの思いが感動的な体育大会を創り上げ,それが,今,志布志中学校の「校風,伝統」として今年の集会活動や体育大会に『つながって』いるのだと思います。
 この歌声も校風や伝統も目には見えないけれど,君たちの心の中にしっかりと受け繋がれようとしているのです。
 今日と言う日は,過去の行動が「つながる」ことで,今が存在し,未来は,今の行動の「つながり」によって存在するといわれます。昨日から新生徒会役員が中心となった活動が,旧生徒会役員の先輩たちにサポートしてもらいながらスタートしています。
 3年生は,今下級生に自分たちが続けてきたことを,創り上げたことを,創り上げようとしたことを『つなげる』時です。
 1・2年生は,3年生から思いを引き継ぎ,志布志中学校の新たな「校風,伝統」を書き加える準備をする時です。
 ぜひ,10月下旬から11月上旬の生徒会活動の盛り上がりを未来へ『つないで』ください。期待しています。

 志布志中学校の学校生活の柱は,「時を守り,場を清め,礼を正す」であると様々な場で君たちに話をしてきました。
 「時を守る」では,授業や集会開始時刻2分前に着席し,チャイムと同時に姿勢を正し,黙想をして授業開始を待つことが当たり前のようにできるようになってきています。生徒会の推奨事項である「生徒玄関8時5分通過,8時10分着席」も100%達成の日が増えてきています。
 「場を清める」では,清掃時間開始を知らせる予鈴で担当場所に移動し,先生方と一緒に時間いっぱい清掃活動に取り組む姿が多く見られるようになっています。専門部活動だけではなくボランティア活動で「ほおきの目運動」に多くの生徒が参加してくれるようになりました。また,帰りの学活で「クリーンタイム」という時間を設定して,学級全員で教室の整理整頓を行っている学級・学年もあるようです。
 「礼を正す」では,専門部活動だけでなくボランティア活動で「あいさつ運動」に多くの生徒が参加してくれるようになっています。
 今週月曜日のメッセージで『「身だしなみを整える」事は,周りの人に不快感を与えないために服装を整える』ことであると話をしましたが,「身だしなみを整える」ことは,その場の雰囲気を創り,周りの人を大切にするという視点で言うと,「場を清める」ことであり,「礼を正す」ことでもあるのです。
 以前,個性は外見ではなく,同じ制服を着ていても内面から湧き出る考えや感情,雰囲気等その人だけが持っている唯一のものだと話をしました。同じ制服を同じように着ても,君たち一人ひとりの「個性」を磨き,輝かせることで違いを表現できます。
 そして,そのことが「場を清め,礼を正す」に繋がり,君たちの成長をバックアップしてくれるのです。
 君たち全員の力で,「時を守り,場を清め,礼を正す」を志布志中学校の代名詞にしましょう。

 昨日は,3年生を中心とした生徒会本部役員と各専門部の部長・副部長の19名と2年生を中心とした新生徒会役員の19名が勢ぞろいし,新役員の任命式と新旧役員の引継ぎ式が行われました。
 3年生を中心とした生徒会役員の19名の皆さんは,1年間やりきったという満足感にあふれた良い表情をしていたと思います。1年間,常時活動や朝のボランティア活動,様々な学校行事の運営などの中心的な存在として活動するだけでなく,全校生徒のリーダーとして活躍してくれました。本当にお疲れさまでした。心から感謝しています。
 今日から2年生を中心とした新役員の皆さんは,1年間の活動が始まります。これから,旧役員の皆さんと一緒に常時活動やボランティア活動を行いながら,志布志中学校生徒会の伝統を引き継ぎ,新たな伝統を書き加えていくことになります。
 生徒会活動は,学校生活を送る上での問題点や課題などを改善・解決することやより良い学校を作っていくことを目的に行われる活動です。決して,生徒会役員だけの活動ではありません。
 ぜひ,全校生徒が心を一つにして,約40名の「力」を合わせて学級の「力」を,学年の「力」を,そして3つの学年の「力」を結集して志布志中学校生徒会という大きな「力」を創り上げ,その力を原動力として,新役員と共に志布志中学校の新たな伝統を作っていってくれることを心から期待しています。