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 今日は,「自由」という詩を紹介します。『今,私たちがこの社会に生きていくうえで,ありとあらゆる自由が保障されているようにみえる。では,自由とはいったい何なのだろう。他人の指図を受けずに,好き勝手に振る舞える事が果たして自由なのだろうか。権利に義務が伴うように,自由が私たちに求める大切なものがあるのではないだろうか。今考えてみよう。自由の意味を,そしてその重さを。』
 どうですか,君たちの身の周りに「あれ,あの行動は自由なのかな?我がままなんじゃないかな。」と考えさせられる事がありませんか。また,自分のやりたいように行動した時,周りの人の辛そうな表情に気づき「あれ,やりすぎたかな。嫌な思いをさせたんじゃないかな」と思ったことはありませんか。
 そんな時,君たちは「やめろよ。嫌がっているだろう」とか「もう少し相手の事を考えろよ」とか注意できていますか。また,「しまった。もうやめよう。」と心がけていますか。
 君たちは,学校生活の中で将来,社会人として生きていく上で必要な事を学んでいる過程ですが,君たちの行動には何一つとして『中学生だから許される』ことはありません。
 例えば,生徒会が推奨している「『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』に遅れる事は,だれにも迷惑はかけていないから,いいじゃないか」と思っているかもしれませんが,本当に迷惑をかけていないのでしょうか。君たちを待っている人がいませんか。
 考えてみてください。『自由』と言う言葉の中には,私たちに社会が求めるとても大切な事があるのではないでしょうか。再度考えてみてください『自由の意味を,そして自由と言う言葉の重さを』

 『自分との小さな約束を守ることが信頼につながる』という言葉があります。この言葉を聞いて「自分との小さな約束って何だろう」と思った人が多いと思います。
 『自分との約束』とは,「明日は,何時に起きる。」とか「友だちとの約束の時間を守る」,「明日の朝は,寒くてもほうきの目運動に参加する。」等のように周りの人と関係なく,一人でもできる事を自分の目標として実現する事ではないでしょうか。
 君たちが良く知っている芸能人の中で,決められた時間よりも早く現場に入り,周囲に迷惑をかけないようにしている芸能人としてテレビ番組の多くのスタッフの方が,有吉弘行さんの名前を挙げられるそうです。
 有吉さんは,決められた時間より1時間ほど早く現場に入られることも珍しくなく,スタッフの方に迷惑をかけないように打ち合わせと準備を十分に行ってから,仕事をされているそうです。
 また,スタッフの方は,そんな有吉さんの姿を通して,「若い頃大ブレイクして,そのあとに売れない時代を味わわれたからこそ,二度と苦しい時代に戻りたくない一心で,初心を忘れずに常に仕事を丁寧に行っておられるんだと思います。これだけのレギュラー番組を持ちながらもそれを継続できているの事は凄いです。」と言われています。
 有吉さんは,自分との小さな約束,つまり「時間を守る」ことで,浮き沈みの大きい芸能界と言う社会の中で,とてつもない大きな信頼を勝ち取っておられるのだと思うのです。
『時間を守る』ことは,最も簡単な『自分との約束』であり,自分の信頼を築く手段なのです。是非、『時間を守るという自分との約束』に挑戦してみてください。

 『時間を守る』ということは「習慣」ですか。それともその人が持っている力ですか。私は,時間を守ることは「習慣」だと思います。
 今まで何回となく志村けんさんは,「遅刻して『すみません』という言葉で一日を始めたくないから誰よりも早く仕事場に入られる」という事を紹介しました。このことは,志村さんが周りの人を大切にする気配りから培われた「習慣」だと思います。
 また,日本のJRを含めた鉄道会社では電車の到着が1分でも遅れると,駅の放送や車内放送でお詫びのアナウンスが必ず流れます。
 これも,電車の時刻表を基に様々な予定を組んでおられる利用者への鉄道会社で働く方々の気配りであり,「絶対遅れてはならない」と考え努力していることが,当たり前のように『時間を守る』という「習慣」につながっているのだと思います。つまり,『時間を守る』という事が,日々の努力によって習慣化されているという証なのです。
 最近,寒さのためか君たちの登校時刻が少し遅くなっているような気がします。以前は,8時5分に間に合わない人が1人か2人でしたが,日によっては10人近い日もあるのが現実です。
 生徒会では,本年度『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』30日達成を目標としていますが,現在26日達成で,目標達成まで後4日となっています。
 3年生が卒業するまでに,『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』30日達成を実現することが,令和2年度への大きなステップに繋がると思います。気張ってください。