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現実社会の中で,どのように適応していくか

令和4年2月22日(火)
現実社会の中で,どのように適応(てきおう)していくか
 学校の勉強が嫌いで,成績はあまり良くなかったけれど,大人になってから社会で大活躍したり,大成功したりしている人が,世の中にはたくさんいます。その人たちは,大人になってからいきなり才能が開花したのでしょうか。
 いいえ,おそらくそういう人たちは,子ども時代から,テストの点数とか学校の成績では測れない種類の頭のよさを持っていたと思います。
 新しいものを生み出す発想力とか,人を喜ばせたりやる気にさせたりする優れたコミュニケーション力とか,そういうものは学校のテストでは分かりません。
 勉強ができる,成績がいいということは,ある一面では確かに「頭がいい」のです。しかし,皆さんが思っているほど絶対的なものではありません。
 学校を出てからの人生で求められる頭のよさとは,「社会的適応性」の高さです。人生でずっと求め続けられる本当の頭のよさとは,社会にどう適応できるか,という力なのです。
 だからといって,「勉強しなくていい」ということではありません。勉強は,頭の基礎トレーニングなのです。勉強ができる環境にあるときは,勉強したほうがずっといいです。勉強を甘く見ると,その後の人生で苦労します。これは皆さんより長く生きている私が大人として,口を酸っぱくして言っておきたいことです。