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たった一言が人の心を傷つける たった一言が人の心を温める

令和3年12月13日(月)
たった一言が人の心を傷つける たった一言が人の心を温める
 道徳の教科書などでも紹介されていますが,前回のサッカーワールドカップでは,日本人サポーターや選手のマナーが外国人記者から絶賛されていました。外国人記者はワールドカップ日本代表選手へ「なぜ,日本の観客は試合が終わった後に競技場のゴミを拾って,応援席をきれいにして帰るのですか」と質問しました。それに対し,選手たちは『日本には「来た時よりも美しく」という言葉があります。その通りに行動したのです』と答えていました。
 以前,10月末のハロウイーンでは,仮装をした人たちが渋谷に集まり,翌朝ゴミが路上に散らかっている様子や,それを拾う様子が報道されていました。皆さんは「来た時よりも美しく」という日本人の美徳ともいえる精神で,大谷翔平選手のように,拾う方(ほう)の立場で行動することを期待しています。
 さて,「たった一言が人の心を傷つける。たった一言が人の心を温める」とのことばは,使う場面や使い方の配慮を欠くことで,たった一言が相手の心を大きく傷つけ,発する言葉に配慮することが,相手の心を温める効果があることを意味しています。このことばの中にある「一言」を「行為や行動」に置きかえてみてください。「ほんの小さな行為が人の心を傷つけることも,小さな行為が人の心を温めることもある」ことにも留意していくことが,学校生活やネット上を含む社会生活でますます求められていると思います。
 叩かれるよりも,ことばで言われる方が傷つくこともあります。つまり,相手を傷つけるようなことばは,友だちや家族をだけでなく,誰に対しても絶対に使ってはいけないのです。
 ことばは人間にとって一番便利で身近な道具です。優しいことばで誰かを励ますこともできます。しかし,鋭いナイフのようなことばは,人の心を切りきざみ残酷なほど,他人の心を人を傷つけることもあります。
 ラインやツイッターなどのネット上も,現実世界と同じです。自分のことばには責任をもちましょう。