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「やりたいこと」と「やりたくないこと」

令和3年9月13日(月)
「やりたいこと」と「やりたくないこと」
そして,「できること」と「できないこと」
 東進ハイスクールの林先生は,物事を考えるときに,縦と横に座標軸(ざひょうじく),すなわち線を頭の中で引く習慣があるそうです。常に自分がやってることを軸で分析しているそうです。
 一例を紹介します。「好きなこと」と「嫌いなこと」があります。言い換えるならば「やりたいこと」と「やりたくないこと」。それから,「やって役に立つこと」と「役に立たないこと」もあります。
 自分がやってることが「好き」で役に立つことだったら問題ありません。嫌いで役に立たないことはやらなくてもいいのですから。
 また,「好き」だけど「役に立たないこと」はどうでしょう。例えばゲームで考えてみましょう。皆さんは楽しいし,大好きだと思います。しかし,あまり役には立ちませんよね。
 最後に,「役に立つ」けど「嫌いなこと」はどうでしょう。この「役に立つ」けど「嫌いなこと」への向き合い方が大切です。「それをやれば役に立つ」けど「嫌いなこと」はたくさんありますね。多くの皆さんにとっては勉強なのかも知れません。しかし,勉強は,間違いなく役に立ちます。もちろん,全部ではありませんが。
 林修先生は仕事選びも座標軸(ざひょうじく)で考え,仕事を「やりたいこと・やりたくないこと」と「できること・できないこと」で考えています。もちろん「好きで,得意なこと」を仕事にするのが一番です。ただ,そんな幸運な仕事ができる人はごく一握り(ひとにぎり)なのですね。林先生は「嫌いだけど,なぜか自分が得意で他の人よりできることに目を向けろ」と言っています。
 林先生にとっては「嫌いだけど,できること」が「人に教えること」だったと言います。だからあまりやりたくはないけれど「予備校講師」になったとおっしゃっていました。このように,やりたくないけどできることに目を向けることで,仕事選びの幅はグッと広がっていきます。
 そして自分の得意なことは多くの人を喜ばせることができるので,結果的に人に喜ばれたり感謝されたりしてやりがいを感じることができるようになります。皆さんも「嫌いなのかも知れないけれど,できること・得意なこと」を増やしていきましょう。