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『美しく自分を染めあげて下さい』

令和3年2月26日(金)
美しく自分を染めあげて下さい
今日は,「サトウハチロー」さんの「美しく自分を染めあげて下さい」の詩を紹介します。

赤ちゃんのときは白 誰でも白 どんな人でも白
からだや心が そだって行くのといっしょに
その白を 美しく染めていく 染めあげて行く

毎朝 目がさめたら きょうも一日
ウソのない生活を おくりたいと祈る
夜 眠るときに ふりかえって
その通りだったら ありがとうとつぶやく

ひとにはやさしく 自分にはきびしく
これをつづけると 白はすばらしい色になる
ひとをいたわり 自分をきたえる
これが重なると 輝きのある色になる

なにもかも忘れて  ひとのために働く
汗はキモチよく蒸発し くたびれも よろこびとなる
こんな日のひぐれには 母の言葉が耳にすきとおり
父の顔が目の中で ゴムマリみたいに はずむ

生まれてきたからには よき方向へすすめ
からだや心を大きくするには よき道をえらべ
横道はごめんだ おことわりだ
いそがずに ちゃくちゃくと
自分で自分を
美しく より美しく 染めあげて下さい