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『「笑うこと」によって免疫力を高めましょう!』

令和3年2月24日(水)
「笑うこと」によって免疫力を高めましょう!
 新型コロナウイルスや花粉症に対抗するためなど,免疫力をアップさせるためには,食事や運動,睡眠などがあります。他にも「笑うこと」で免疫力が向上するそうです。
 笑いの効果を研究している癒しの環境研究会理事長の高柳和江(たかやなぎ かずえ)医師は,笑うことで,神経伝達物質であるセロトニンが放出されて活力が高まるとおっしゃっています。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ,不足すると,うつ病や摂食障害など心の疾患を引き起こします。笑うことで,幸福感を得られるエンドルフィンやドーパミンなども大量に分泌され,精神を落ち着かせることが期待できます。
 また,がん細胞は正常な人でも毎日数千個つくられています。しかし,免疫細胞の一つ,NK(ナチュラルキラー)細胞が,がん細胞やウイルス感染細胞に直接に働きかけ,がん細胞を破壊します。幸せだと思うと,エンドルフィンやドーパミンなどが生まれ,NK細胞に働きかけ,活性化させるのです。
 「すばるクリニック」の伊丹仁朗(いたみ じんろう)院長と「元気で長生き研究所」所長で鹿児島県出身の昇幹夫 (のぼり みきお)医師が共同でガンや心臓病の人を含む19人に対して漫才や新喜劇を見せ,3時間大笑いしてもらい,その前後に採血し,NK細胞の活性度を調べました。その結果,笑う前にNK細胞の活性度の数値が低かった人でも,笑った後はすべて正常範囲までアップすることが確認されました。
 この結果を受け,笑いにはガンに対する抵抗力を高め,免疫機能を正常化させるということが明らかになったのです。さらに,薬で免疫機能を活性化させるには一定の時間がかかるのに対し,笑いには,短時間で免疫を正常化させる効果,つまり即効性があります。最近の抗がん剤は効果も高いですが,値段も高いです。無料の「笑うこと」をもっと,取り入れましょう。
 具体的には,『1日5回笑い,1日5回感動すること』を心がけましょう。落ち込んでいる暇があれば前向きに考え笑い飛ばしましょう。大変なことは『ピンチ』ではなく『チャンス』なのですから。