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『付和雷同(ふわらいどう)』

令和2年9月10日(木)
付和雷同(ふわらいどう)
 付和雷同とは,自分にしっかりとした考えがなく,他人の言動にすぐ同調することです。「付和」の意味は定まった意見をもたず,すぐ他人の意見に賛成し流されること。「雷同」の意味は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように,むやみに他人の言動に同調すること。「雷同付和らいどうふわ」ともいいます。「付(ふ・つく)」は「附(こざとへんをつけた ふ)」と書くこともあります。
 中国古典の『礼記(らいき)』の中の一節「毋勦説,毋雷同(そうせつするなかれ,らいどうするなかれ)」が,「付和雷同」の語源です。「そうせつするなかれ,らいどうするなかれ」というのは「他人の意見をかすめとって自分の説としたり,他人の意見にむやみに賛同してはいけない」という意味です。
 あなたの友だちが,学校にお菓子を持ってきて,あなたにあげると言ったらどうしますか。他の友だちもそのお菓子に手を伸ばしたら,どうしますか。お菓子だったらいいんですか?タバコだったら?麻薬だったら?学校にお菓子を持ってきた友だちを見たら,「私は要らないよ。それより,こんなものを持ってきたらいけないよ」などと言えますか?それとも,その友だちや周りの良くない行動をする人と同じ行動や言動をするのですか?
 または,これがいじめだったらどうしますか?いじめの現場を見たら「僕は(私は)弱い者いじめはよくないと思うよ」といじめている人にはっきり言えることが大切です。まさか,いじめている人と同じ行動を取る人は,本校にはいないと思います。が,付和雷同して他の人と同じ行動や言動をしないようにしましょう。
 これからの生活で付和雷同することがないよう,自分の考えをもてるように精進しましょう。