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『サイクロン掃除機「ダイソン」』

令和2年6月23日(火)
サイクロン掃除機「ダイソン」
 紙パック式の掃除機は,ゴミがたまると紙パックごと交換が必要です。この紙パック式の掃除機に不便さを感じていた人物の一人に「ダイソン」がいました。ダイソンは,サイクロン方式を取り入れることで,紙パックが要らない強力な掃除機ができるはずだ,と考えていました。しかし,そのアイデアは,始まりでしかありませんでした。
 ダイソンが15台目の試作品を作り上げた際には,3番目の子どもが生まれました。2627台目で生活は苦しくなり,3727台目の時には,奥さんが美術教室を開いて生活費を工面(くめん)してもらっていました。5127台目の試作品ができあがる頃までに,実に15年の月日が経っていたそうです。
 「吸引力の変わらないただひとつの掃除機」でおなじみのダイソンの掃除機は,こうして長い年月と努力をかけて,やっと誕生したのです。もし,5127回に及ぶ失敗に落ち込んでしまっていたら,掃除機は完成しなかったことでしょう。
 皆さんは,失敗したことはありますか。何回失敗しましたか。ダイソンは5127回の失敗で落ち込まず,15年の月日を経てサイクロン掃除機を完成させました。何回か失敗しただけで落ち込むことなく,「失敗に学ぶことができた」と前向きに考えて,次のステップへ進んでいきましょう。