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『三日(みっか)会わざれば刮目(かつもく)すべし』

令和2年5月12日(火)
「三日(みっか)会わざれば刮目(かつもく)すべし」
 中国の三国(さんごく)時代の話です。呉(ご)という国に呂蒙(りょもう)という武将がいました。呂蒙(りょもう)は,当初戦い方は抜群でしたが物事を考える力に欠けていました。呉の王様に諭(さと)された呂蒙(りょもう)はある日から勉強しようと決意し,儒教(じゅきょう)の本の中で特に重要とされる4冊の書である四書(ししょ)と5つの教えである五経(ごきょう)の総称四書五経(ししょごきょう)をはじめ多くの書物を読破しました。そのうちに,物事を考える力も成長していったそうです。
 ある日,呂蒙(りょもう)を訪ねた呉の参謀(さんぼう)である魯粛(ろしゅく)は,呂蒙(りょもう)が変わったことに驚き「君はいつの間にこのような考える力を身に付けたのですか?」と尋ねました。その時の呂蒙(りょもう)の答えが「三日(みっか)会わざれば刮目(かつもく)すべし」だったのです。
 刮目(かつもく)とは「よく見る」という意味です。呂蒙(りょもう)は,人はそれぞれ成長しているのだから,先入観やそれまでのイメージにとらわれず,相手の成長を注意深く見ていかなければならない,と言ったのです。
 皆さんも,日々の成長が分かりにくいかもしれません。しかし,3日前に会った人が驚くくらい成長しているのかも知れません。
 自分を信じ努力を継続し,成長していってください。