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令和2年3月25日『努力は足し算,協力は掛け算』

 おはようございます。今日で志布志中学校の令和元年度が修了します。本年度は,205日の授業が行われる予定でしたが,新型コロナウイルス感染症予防のために16日間臨時休業があったため,189日となりました。
 この後,学級活動で君たち一人一人に修了証書が渡されます。本来であれば,来年度は今年と同じ学習内容を学習する必要がないのですが,令和2年度当初は,本年度の復習を十分に行ってから,新たな学年の学習内容に入る事となると思いますので,新年度「分かった」という気持ちでスムーズにスタートできるようにこれから始まる春休み期間中に,本年度学習した内容を確実なものにするための学習に計画的に取組んで下さい。
 今日は,学年を修了するに当たり,以前も紹介しましたが,『努力は足し算,協力は掛け算』という言葉について再度話をしたいと思います。この言葉は,皆さん一人一人が学校生活を送る上で大切なことを,一つの例えとして簡単に表したものです。
 まず「努力は足し算」ということですが,小さな努力でもそれを継続すれば、足し算の答のように大きくなっていくということです。例えば,毎日宅習を1日ノート1ページ続ければ,1年間で365ページ,つまり,1冊50ページの大学ノート,約6冊分となります。朝読書の時間に友達と話をするのではなく,集中して10ページ本を読めば,一週間で30ページになり,1年間で1200ページつまり200ページの本を6冊読み終えることができます。
 君たちには,苦手なことがあると思いますが,「苦手だからしない」「きついからいやだ」「したくない」とマイナスの考え,つまり,負の数をいくら足してもプラスになることはありません。英語が苦手な人は,毎日英宅をノート一ページ続けてみましょう。計算が苦手な人は,毎日教科書に出ている問題5問に挑戦しましょう。「努力は足し算」です。努力したことは,必ず結果として表れます。
 もう一つの「協力は掛け算」についてです。掛け算は足し算より大きな結果に繋がります。3人が2つずつ頑張れば2×2×2=8になります。しかし,1人でも協力しない人がいれば,2×2×0=0になってしまいます。3人が協力すれば8なのに,1人でも協力しない人がいれば0になるのです。
 もし,1人でも「自分1人ぐらいやらなくてもいいや」「誰かがやってくれるだろう」という「みんなで協力して創り上げよう」という雰囲気を壊す人がいれば。何も創り上げることはできません。逆に,学級全員が同じ思いで協力し合うことができれば,大きなものを創り上げることができます。
 3月に入ってから,生徒会が奨励している「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席」100%年間目標30日を達成することができました。この事は,全校生徒の中に,時間を意識する雰囲気が出来上がった事を表しています。2年前は,1日も達成できなかったことが,昨年度は年間6日間達成でき,そして本年度は,年間31日100%達成できたのです。君たちは,この1年間「あと○人だったのに」という日を何十日も経験し,努力と協力,そして継続の大切さを痛感し,『時を守る』事を通して「学校生活は,団体戦」という事を理解できたことと思います。
 学校は,学習する所です。一人一人が努力することとみんなが協力することが求められる場なのです。今学期も担任の先生方が通知表に皆さんを励ます言葉を書いてくださっています。1年生には「何事にも一生懸命取り組んでいます。2年生ではその取り組みの目的をしっかり理解して,具体的な目標を設定して頑張ってください。」と,また2年生には「4月から最上級生だという自覚を持って,常に下級生の手本として頑張ってください。」等と書かれてあります。いずれも今年1年間を振り返り,一日一日を大切に大きく成長しほしいという担任の先生の願いが込められたメッセージなのです。
 君たちは,今の自分に,そして学級に何が必要か,何をやるべきか十分に分かっているはずです。大切なことは,やるべきことを実行できるか、継続できるか,協力できるかなのです。
 2週間後に新1年生が入学し,皆さんは1学年進級します。本年度の学習や経験を土台にして来年度さらに充実した学校生活ができるように,一人一人が努力を継続し,学級で学年で全校で協力する雰囲気を創り上げてくれることを期待して最後のメッセージとします。