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令和2年3月19日『童話「ウサギとカメ」に学ぶこと』

 2年前の3月19日に君たちがよく知っている『ウサギとカメ』の物語に託された教えを紹介しました。
 この物語は,ウサギとカメが「かけっこ」で競争し,どちらが早く目的地に到着するか競い合う物語で,ウサギならばカメに負けるはずがないのですが,ウサギは油断をして昼寝をしてしまい,その間にカメがウサギを追い越し,目的地に着いてしまうという話です。この物語が伝えようとしている事は,『努力と継続』の大切さです。優れた能力や才能を持っていても,油断して努力を怠れば,地道に努力を積み重ねる人には勝てないという事です。
 しかし,この『ウサギとカメ』の物語には,もう一つ教えがあるのです。それは,「ウサギは競争相手であるカメばかりを気にしていたため,つい油断してしまった。それに対してカメは,ウサギを気にせずゴールだけを見て,ひたすらゴールに向かって歩き続けたので勝利を得た。」というのです。つまり,この物語は,ライバルや周りを気にせず,ひたすら目標に向かって努力する事の大切さをも教えている物語なのです。
 君たちは,今,感染症予防のために登校できずに家庭で過ごしていますが,ただ漠然と一日を過ごすのではなく,学校が再開された時の自分の姿を想像し,その姿を目標として,ひたすら目標実現に向かって努力する事が大切なのです。
 今,君たちの競争相手は友だちではなく「自分自身」です。必ず,「当たり前の風景が,当たり前の日常が」帰ってきます。その日の為にも,今できる事を続けてください。