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令和元年12月4日『一人の一歩は小さくても,400人の一歩は大きい』

 昨日の全校朝会で東京で東北大震災と同規模の首都直下地震が発生した場合に,どのような被害が発生するのかを描いたドラマの事を紹介しました。
 その中で,集団心理によって起こる災害,特に,今までに経験した事のない状況を目の当たりにし,多くの人が安全な場所へと避難を急ぎ,『群衆なだれ』が発生し,多くの人が災害に巻き込まれるという情景が描かれていました。
 人は,「周りの人と同じ行動をする』という習性をもっています。まさに『群衆なだれ』は,人のその習性によって起こる災害でもあるのです。
 今日紹介した『群衆なだれ』は,集団の(-)の力によって起こるものですが,視点を変え,事前にそのような場面を想定した訓練や災害を回避する方法等の知識を学び,対策を講じることができれば,集団の(+)の力によって災害から多くの人の命を守る大きな力を生み出すことができるのではないかと思います。人は,「周りの人と同じ行動をする』という習性をもっていますが,この事は,(-)の力だけではなく,(+)の力にもなり得るという事なのです。
 あと3週間で2学期が終わろうとしていますが,生徒会を中心に先輩たちが築き上げてきた伝統を基に,「志布志中学校を良くするために何をすれば良いのか,何ができるのか」を考え,具体的な一歩を踏み出せれば,新しい学年を迎える時の大きな力になると思います。一人の一歩は小さくても,400人の一歩は大きな力を発揮します。