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令和元年10月30日『「知る」と「分かる」の違い』

 毎年,4月に新年度がスタートすると図書室利用のオリエンテーションが行われ,図書室の準備が整うのを待ちかねたように多くの生徒が図書室に飛び込んて行く姿を見かけます。
 オリエンテーションでは,本の貸出の手順やルール,図書室利用のマナー等について分かりやすく説明され,みんなが気持ちよく図書室を利用する雰囲気が創られていきます。
 では,『図書室を利用する上でのマナーとは何ですか』と質問されたら君たちは何と答えますか。多分,ほとんどの人が「図書室では静かにする。」「読書や勉強する人の迷惑にならないように話をしたり,音を立てたりしない。」と答えるのではないでしょうか。
 では,今,図書室利用のマナーが守れていますか。読書や勉強をしている人たちの事を気遣って静かにしていますか。先日,ある先生が,図書室で楽しそうに雑談をしている人たちに『図書室を利用する上でのマナーは何ですか』と質問すると,「分かっています。」と返事が返ってきたそうです。
 しかし,その人たちは本当に分かっているのでしょうか。ただ知識として「図書室利用のマナーを知っている」だけではないでしょうか。『分かっている』という事は,なぜ必要なのかを理解し,実行できるということではないでしようか。
 過ごしやすい図書室の雰囲気を創るのは君たち自身です。図書室でたくさんの人たちが本を読んでいても「本当に静かだな」という雰囲気を創れた時に初めて『図書室利用のマナーを分かっています』と言う言葉がつかえるのだと思います。考えてみてください。