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平成31年3月4日(月)『意外なところに苦手克服のヒントが』

 今日は,小学校の体育の授業の一コマを紹介します。運動が得意でどんな事にも一生懸命取り組む男子児童がいたのですが,マット運動の時間になると「苦手だから」と言って,笑顔が消えてしまうのです。
 「何で」と聞くと,「後転が苦手だから」と言い,できる技しか取組まないのです。「では,開脚後転に挑戦してみたら」と助言し,傾斜をつけたマットでの練習を勧めると渋々開脚後転に挑戦し始めました。しばらくすると「先生,開脚後転できたよ。できたよ。先生,見て,見て」と笑顔一杯の弾んだ声で駆け寄ってきたのです。
 後転が苦手だから「マット運動も苦手」と決めつけていた男子児童でしたが,助言を素直に聞き,友だちと一緒に挑戦する事で,苦手克服の糸口をつかむことができたのです。
 君たちの中にも「苦手」という壁を自分で作って,挑戦することを諦めていることはありませんか。もしかしたら挑戦する方向を変えるだけで,「できた」という達成感を味わうことができるものがありませんか。
 今日紹介した小学生は,「後転」はできなくても「開脚後転」はできたのです。意外なところに苦手克服のヒントがあります。頑張ってください。