平成３１年２月８日(金)『３年生，今が一番の頑張り時』

　先日，ある会に出席した時に「先生，中学時代にどんな夢を持っていましたか」と質問され，ふと自分の中学校生活を振り返ってみました。
　兼業農家に生まれ，日常的に家の仕事を任され，部活動に入部していても土日の練習には全くと言っていいほど参加することができず，友達が遊んでいる姿を横目に見ながら土日は野良仕事をしていたことが思い出されます。
　私は，成績がよい訳でもなく，運動能力がずば抜けているわけでもなく，どちらかと言えばおとなしい寡黙な中学生でしたが，常にそんな自分を『どうにかしたい。』『変えたい。』と言う気持ちを持ち続けていたように思います。
　スポーツの世界では，『今の自分に満足してはいけない。』とよく言われます。どんな素晴らしい能力を持った選手であっても，今の自分の力に満足することで『自信』が『安心』に，そして『安心』が『慢心』へと変わり，技能だけではなく内面的にも下降線をたどってしまうのものだと言われます。
　学生時代，一軍から三軍に落とされた時に，先輩から「お前は，不器用だけど，お前の力はみんな分かっている。諦めずに目標を持ち，自分自身へ挑戦を続けていれば，必ず分かってもらえる時が来る。だから諦めるな。」と言われ，奮起したことを思い出します。
　君たちは，人生時計で例えたら，３年生は午前５時３０分前後，２年生は午前５時前後，１年生は午前４時４０分前後であり，やっと目覚めようとしている時か，まだ熟睡している時です。つまり，まだ人生は始まったばかりです。今，自分の姿に満足して足踏みをしている時ではありません。自分自身を変えるように，成長させるように自分自身に挑戦する時です。３年生，私立入試が終わった今が，一番の頑張り時です。気張ってください。
　今日は，「８時５分生徒玄関通過，８時１０分着席」１００％達成でした。素晴らしい朝のスタート，心から感謝します。