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平成30年11月8日(木) 『声のものさし』

 今週も授業参観をさせてもらっていますが,君たちの授業を参観させてもらいながら,気になっていることがあります。
 「声のものさし」という言葉を知っていますか。声の大きさには,「時と場所に応じた声の大きさ」があり,それを表すのが「声のものさし」だと言われます。
 話す相手の人数や場所に応じて声の大きさや強弱を意識し,変えることが相手を思いやるマナーでもあります。
 例えば,教室で発表する時に教室全体に声が届かなければ,せっかくの発表した内容が伝わらないし,1対1のペア学習では,隣のペアが話しづらくなる声の大きさは,学習の雰囲気を壊してしまいます。
 指名されて発表する時の声は小さいのに,グループ学習になると声が大きくなり,隣のグループの話合いの邪魔をしてしまうだけでなく,教室中に響く大きな声になってしまい,学習の雰囲気を壊してしまことに繋がってしまうのです。
 また,公共の場所などで場にふさわしくない大声は,そこにいらっしゃる方々の時間や楽しい雰囲気をも壊してしまうことにもなってしまいます。
 今,君たちは学校という社会の中で,将来,社会人として生きていくためのマナーを学習しています。学校生活の中には,教室での学習,体育館や校庭での学習,一人での学習,ペアでの学習,グループでの学習と数多くの学習の場があり,その場と時に応じた声の大きさ,つまり「声のものさし」が求められるのです。
 また,「声のものさし」を身に付けることが,相手や時を共にする人々を思いやるマナーとなり,社会人となった君たちを支える大きな力となると思うので,ぜひ,「声のものさし」を意識した生活を心がけてください。