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 「長い間,アメリカに来たいという思いがあって初めてグラウンドに立てて,しかも安打が打ててすごくうれしかった。歓声もすごかったですし一生忘れられない日になるでしょう。」この言葉は,今年現役を引退したイチロー選手が,メジャーリーグに挑戦し,初めてヒットを打った後に残したコメントです。
 そして,4年後,メジャーリーグ年間最多安打記録を破った時の記者会見で「小さなことを積み重ねることが,とんでもないところへ行く,ただ一つの道」だという言葉を残しています。
 イチロー選手は,今年の3月,日米通算27年間の現役時代に通算4367安打という世界記録を残して現役を終えました。
 どうですか,27年間で4367安打という記録を積み上げたイチロー選手の『軌跡』,すごい事だと思いませんか。この記録は,決して簡単に成し遂げられたものではありません。1本1本の積み重ね,1日1日の積み上げによって創られた記録なのです。
 今,君たちは,『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』100%を本年度20日達成しています。これも全校生徒一人ひとりの思いが揃った事によって1日が達成され,その積み重ねが本年度20日という記録を創っているのです。
 君たちに『引退』という文字はありません。3年生が卒業する時までに30日と言う記録を積み上げ,本年度の修了式までにそれ以上の記録を積み上げてくれることを心から期待しています。20日達成は,あくまでも通過点です。気張ってください。

 今日は,あるビジネス専門学校比田井和孝副校長先生の『人間力が高まる「3つの約束」』を紹介します。
 比田井先生は,『人間力が高まる「3つの約束」』を「就職対策の授業」の一環として教えているのではなく,物事に対する姿勢や「人として大切なこと」として生徒たちに熱く語っていらっしゃるそうです。
  比田井先生は,授業の初めに「いつでも誰に対しても,本物のあいさつができますか?」「誰も見ていなくても,隅々までトイレ掃除ができますか?」「他人の考えを受け入れて,素直に話を聴くことができますか?」と聞かれているそうです。つまり,「あいさつができる・掃除ができる・素直な心を持てる」ことが,比田井先生の言われる『人間力を高める3つの約束』なのです。
 三つの事は,どれも幼い頃から家族や学校の先生に言われてきていることですが,面と向かって聞かれると「はい」と自信を持って言えない自分がいませんか。もうすぐ人生60年を過ぎようとしているのに,もうすぐ高校生になろうとしているのに,もう中学生になって1年が経とうとするのに,幼い頃の自分に負けているような気がしませんか。
  『人間力を高める3つの約束』には,「人として当たり前のことを当たり前にできるようになってほしい」,「将来,社会人として『君がいてくれて良かった。』と感謝されるような人になってほしい。」という比田井先生の想いが込められています。
 今日は,再度自分の心に「いつでも誰に対しても,あいさつができますか?」「誰も見ていなくても,隅々まで掃除ができますか?」「人の考えを素直に聴くことができますか?」を問いかけてみてください。

 今日は,テスト明け連休後の月曜日で,今朝「今日も休みだったらなぁ」とか「朝起きるのが辛いな」等と感じ,足取りが重たかった人はいませんでしたか。逆に,「久しぶりの学校だ。頑張ろう」とか「今日は,テストが返ってくる。楽しみだな」と考え,意欲をもって登校した人もいたことだと思います。
 今朝は君たちの登校する表情や姿,そして挨拶をする様子を見ながら,君たちの心の内を感じ取ることでした。
 中学校に入学した時は,あんなに大きな声でしていた朝の挨拶が,今は何となく「おはようございます」と,口先だけの挨拶になっていませんか。君の友だちや先生,地域の人たちは,その挨拶を聞いてどう思っているのでしょうか? 
 口先だけの挨拶は,まわりの雰囲気を壊すだけでなく,挨拶すらできないのかという印象を周りの人に与えてしまいます。
 『挨拶一つで人生が変わった』,『挨拶で苦手な人を克服できた』という話をよく聞くことがあります。今,学校で苦手な人とすれ違った時に挨拶ができていますか。挨拶は,コミュニケーションの第一歩なので,苦手な人であればあるほど自分から積極的に挨拶をしてみてください。
 例えば,先週喧嘩した友だちと廊下ですれ違った時に大きな声の「おはようございます。」等の挨拶を1週間続けてみてください。挨拶をされてイヤな気分になる人はいません。きっとその友だちは,今まで以上に君の事を理解してくれる友達になってくれるはずです。
  『挨拶は人と人の心を繋ぐ特効薬です。』中学校に入学した時を思い出してチャレンジしてみてください。