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 おはようございます。1学期も今日で終わりになります。今学期多くの学習活動が行われ,6月29の合唱コンクールでは,学級が一つになって一つの歌を創りあげようとする姿に感動させられました。また,この1学期間,様々な行事や学習活動等の感想を全てではないのですが読ませてもらい,君たちの心の成長に驚かされました。
 今日,皆さんはこの後,通知表を担任の先生からもらうことになります。そこには,皆さんに対する担任の先生の様々な思いや願いが書かれてあります。1学期頑張れたことや,今一歩努力が必要だったこと,2学期に期待することなど,助言や励ましの言葉が記されています。これらの言葉を謙虚に受け止め,2学期一層飛躍するために頑張ってください。
 いよいよ明日から,44日間の夏休みが始まります。 すべての人に平等に1日24時間という時間が与えられ,その使い方は自由です。誰でもできるなら辛くない方,楽な方を選びがちですが,自分の可能性に挑戦することなく,一度しかない中学時代を過ごしてしまうことは残念です。
 そこで,今日は数年前に亡くなられた元横綱千代の富士=九重親方の言葉を紹介します。「相撲の世界には,『三年先の稽古』という言葉があるけど,今日,明日とか1週間ぐらいやったってすぐには力はつかない。稽古を積み重ねることによって3年くらいたってようやく稽古の貯金ができて,本当の相撲の力ができてくる。そういう信念をもって頑張る子は強くなっていく」と言われています。
 1学期,君たちの中には時間を意識して一日一日を大切に一生懸命取り組もうとしている人が多くみられるようになったと思いまが,これからは,3年先を考えて一日一日を頑張ってほしいのです。
 3年生は,今,高校進学という進路決定へ向けての準備を行っている時ですが,3年後,高校3年生として大学進学,就職と大きな進路選択をしている自分の姿を思い描いて,今の自分を見つめ直し,今,何をしなければならないかを考え実行してほしいのです。
 また,1・2年生も目先のことに目を奪われて右往左往することなく,3年後,高校1年生・2年生として3年先の可能性を更に広げるために,今の自分のよさと課題をしっかり自覚して行動に移し,目標を実現するための取組を継続してほしいのです。
 将来の可能性を広げるのも狭めるのも自分自身です。自分自身の課題をしっかり受け止め,自分を変えるには,勇気と努力が必要です。
 明日から始まる夏休みで,自分自身の弱い心に負けない力と,3年先の自分を考えられる力を身に付け,目を輝かせて407名全員が2学期を迎えられることを期待して始業式のあいさつとします。

 今日は,先日紹介した「子ども応援便り」の中から日本人初のNBAプレーヤーで,Bリーグの初代チャンピオンに輝いたリンク栃木ブレックスの田臥勇太さんの『現在と数年先の夢が違ってもいい,失敗を恐れずチャレンジしよう!』というメッセージを紹介します。
 田臥勇太さんは,そのメッセージの中で夢をかなえるために大切なことは『「一度決めたことを変えてはいけない」と思わないことです。現在と数年先に描く夢が違っても構いません。物事は上手くいかないこともあります。そのたびに立ち止まり,別の道に向かったり,時には後戻りをしたりすることがあってもいいと思うんです。
 ぼくは,「Never too late」(今からでも遅くない)という言葉を大切にしています。一見,回り道でも,経験を積むことで以前と違う自分として再挑戦できます。失敗を恐れず,色んなことにチャレンジしてもらいたいと思います。』と言われています。
 明日で75日間の1学期が終わります。4月当初立てた「夢」であり「希望」「願い」つまり目標を達成できましたか。中には達成したという人もいれば,まだ道半ばという人も,途中で諦めてしまったという人もいるかもしれません。
 田臥勇太さんの『現在と数年先に描く夢が違っても構わない』という言葉があるように,人生という長い道のりを歩む中では,夢・憧れを抱き,夢・目標実現へ向けて頑張っている途中で別の『夢』を見つけることがあるものです。
 そして,その新たな夢は,努力したから見つけられたものであり,小さな努力の積み重ねから生まれてきたものなのです。
 夏休み前に,夏休みを過ごす上での目標を設定したことだと思います。挫折しそうになった時には「今からでも遅くない」という気持ちで失敗を恐れず,自分に挑戦してみてください。

 昨日の朝,体育館で全校朝会が実施されました。
 『体育館へ入ると玄関横で生徒会の役員が「おはようございます」という挨拶で出迎え,ステージ前には「静かに整列,黙想しましょう」というプラカードを持った生徒会役員が一列に並び,全校生徒の入場を出迎える,そして,学級毎に整列を済ませた生徒たちは黙想をして集会の開始時刻を待つ』。これが,志布志中学校の昨年の2学期以降当たり前のように行われる全校集会や生徒集会の姿です。
 この姿は,志布志中学校の生徒の中に『時間を守る』ということと集会等の雰囲気を創る,つまり『場を清める』ということ,周りの人を大切にするという『礼を正す』という気風が創られつつあることを君たちの姿として表しているのだと思います。
 あと数日で1学期が終わろうとしています。学校にはまだまだ改善しなければならないことがありますが,本校の柱である『場を清め,時を守り,礼を正す』ということが,全校生徒の姿として新たな伝統になろうとしています。
 今の君たちなら,自分たちで学校の課題を発見し,その課題を解決するために,全校生徒で何をすればよいかを導き出し,新たな「気風」「伝統」を創り出せると思います。
 2学期,体育大会や文化祭等の学校行事を通して新たな「気風」「伝統」を創り出すためにも,ぜひ「8時5分までに生徒玄関通過,8時10分までに着席」を100%達成して終業式を夏休みを迎えてくれることを願っています。