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時間を守る

令和3年6月10日(木)
時間を守る
他人から信頼されるために最も大切なことは,約束した時間を守ることです。時間を守らないと,それだけで相手の信頼を失います。一旦失った信頼を,あとから取り返すのはかなり難しいことです。
 人によって価値観や考え方は違うように,時間に対する感覚も人によって大きく異なります。時間に遅れても,許してくれる人もいれば,1分1秒にこだわり,遅れることを許さない人もいます。世の中の人全員が皆さんと同じ時間感覚の持ち主だとは限りません。
 さて,今日6月10日は時の記念日です。『日本書紀』には,志布志の地名を名付けたとされる天智(てんじ)天皇が,中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)時代の660年に漏刻(ろうこく)という水時計(みずどけい)を作り,671年に大津宮(おおつのみや)の新台に置いて鐘(かね)や太鼓(たいこ)を打ち人びとに時を知らせたとされています。その記載(きさい)に基づき,その日を太陽暦に換算し,6月10日を「時の記念日」とすることが定められました。
 「時間を守ること」が大切なのは,今も昔も変わりません。我が志布志市には,御在所岳(ございしょだけ)の山頂に天智天皇を祀っ(まつっ)ている山宮神社があります。山宮神社と同じように,天智天皇を祀っている近江神宮(おうみじんぐう)と当時の文部省(もんぶしょう)とが,時間を大切にすることの教育的意義を重視し,大正9年に6月10日を「時の記念日」として制定しました。
 このように,時間を守ることの始まりと,志布志とは深い関係があります。今日の「時の記念日」をきっかけとして,遅刻はもちろんのこと,時間ギリギリの登校が無いようにしましょう。そして,授業が始まる時刻1分前には余裕をもって着席し,チャイム黙想をして授業が始められるようにしましょう。
 今年になってから,遅刻する生徒が減ってきていると感じています。1分前着席も,チャイム黙想も志布志中の皆さんならば「やればできる」と思っています。