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「“serendipity”セレンディピティ」

令和3年1月19日(火)
「“serendipity”セレンディピティ」
 「セレンディピティ」とは,予期せぬ幸運に巡り合う能力のことです。求められていない,意図的でない,思いもよらない,幸運な,偶発的に起こった出来事や経験に出会う才能のことです。また,何かを探しているときに,目当てのものとは別の価値あるものを意図せずに見つける能力や才能という意味もあります。
 科学の世界で有名なエピソードがあります。ニュートンは木からリンゴが落ちる様子を偶然見て,万有引力の存在に気付いたといわれています。これが「セレンディピティ」です。
 しかし,「セレンディピティ」による幸運は完全に偶然的に起こるものではありません。普通の幸運「ラッキー」とは違います。
 偶然幸運を得るためには「本人の努力」や「経験」や「経験の中に意味を見出す能力」が必要です。「何もせずぼーっとしていたら偶然いいことが起こる」ことは「棚からぼたもち」です。それに対して「セレンディピティ」での「幸運」とは,「懸命な努力の結果として得られる小さな偶然によってもたらされる幸運」なのです。科学の世界で「失敗が思わぬ成功につながること」も「セレンディピティ」と言います。ここでは,偶然的な要素に加えて,「失敗から成功を見出す洞察力」が大切なのです。世の中にはいろいろな「幸運」が転がっており,その「幸運」を見つけることができる能力が「セレンディピティ」だと考えてください。ただの「ラッキー」ではなく「能力」なので,「セレンディピティ」は自分の意識や努力次第で向上させることができます。
 志布志中学校の生徒も,是非能力である「セレンディピティ」を向上させていきましょう。