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平成31年1月31日(木)『叱られる事は「可能性を認められた事」』

 『叱られるうちが花』という言葉がありますが,聞いたことがありますか。
 先生や家の人から注意を受けて,「叱ってもらってありがとうございます」とはなかなか思えないものです。
 今,目を閉じて自分自身の姿を振り返ってみてください。今までに注意をされた理由が納得できなかったり,理由は分かっていても素直になれなかったりしたことはありませんか。
 実は,君が注意を受けたり,叱られたりするのは君に可能性があるからです。私も教師になったばかりの頃,先輩の先生方からたくさん叱られました。その時は,自分自身も未熟だったのですが,自分自身が否定されているように感じて,落ち込んだことを思い出します。「先生,叱られるうちが花なんだよ。言っても変わらないと思う人を叱る人はいないよ。」と諭され,その時は「本当にそうなのかな」と先輩の言葉を疑っていました。
 しかし,幾つかの学校を経験し,先輩方と同じ立場に立つようになった時,先輩方の思いや先輩方がくださった教えに対して心から「ありがとうございます。」と思えるようになったのです。
 その時,私は,叱られた事だけに気を取られ,「なぜ,叱られたのか」という事に目を向けようとしていませんでした。叱られたことに腹を立てることは,成長する機会を失うだけでなく,叱って下さった相手との関係も壊してしまうものです。
 叱られた事は,「可能性を認められた事」であり,成長する方法を教えてもらっている事なのです。その場の気持ちだけで受け止めてしまったら,君は成長のチャンスを失うことになるのです。
 君たちが,『叱られるうちが花』という言葉を少しでも理解できるようになった時,君たちは大人へと大きな一歩を踏み出した証です。