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根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。

令和3年12月7日(火)
根拠(こんきょ)のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。
脳科学者であり,作家でもある茂木健一郎(もぎけんいちろう)さんさんは講演会などで,何度も「根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。」とおっしゃっています。
この言葉は,「自信をもつのに根拠は必要ありません。できるかどうかはわかりません。しかし,それでもやるしかないのです。つまり,「根拠のない自信」とは,とにかく行動するという決意表明なのです。」という意味です。
しかし,「根拠のない自信」があっても,それを裏付ける努力がないと意味がありません。たとえば「私は学級で一番になります」と言っても,それだけで満足し,実際には勉強などの努力をしなかったら,意味がありません。
「根拠のない自信」とは,言うなれば自分に対する「無茶(むちゃ)振り(ぶり)」です。本当にそれができるかは分かりません。もし,できるとしたら,どれだけの努力が必要なのか。「根拠のない自信」によって始めたのであれば,その後は,実は慎重さが求められるのです。コツコツと地道にやるしかありません。
「根拠のない自信」をもち,ある目標を目指して努力し始めたならば,減らず口はたたけません。慎重(しんちょう)にならざるを得ません。絶対にその目標を達成しようとして,実際に自ら動かなくてはならないのです。しかも,慎重かつ大胆にです。
「根拠のない自信」を持つことは,即ち,ゴールではありません。スタートラインに立つことなのです。スタートラインに立ったならば,誇りを持って取り組み,これからの苦難をはねのけ,達成するしかありません。「根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。」とは,それぞれ人生への参加宣言だともいえると思います。