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全校集会講話

令和3年8月2日全校集会講話
 7月20日の終業式で42日間の夏休みの使い方は皆さんの気持ちと行動次第であることをお伝えしました。既に10日以上経過しましたが,皆さんは,学年+1時間,すなわち1年生は2時間,2年生は3時間,3年生は4時間の家庭学習の時間を確保していますか。そして,法律に触れなくても,してはならないことをしていませんか。人間としてやってはならないことは絶対にしてはなりません。そして,命を軽視するような軽率な行動や,他の人に迷惑をかける行為もしてはなりません。
 7月23日から東京オリンピックも開催されています。皆さんと同じ中学生の金メダリストも誕生しました。スケートボード女子ストリートの西矢椛(にしやもみじ)選手です。西矢選手は毎日4時間の練習を続けてきたとのことでした。皆さんも,何に力を入れれば良いかを見定めて,努力すべきことに精一杯努力してみましょう。東京で2回目であるこのオリンピックでの感動を,私たちの気持ちや行動につなげていきましょう。
 さて,これからの夏休みには,先の第2次世界大戦での節目の日である,8月6日の広島,8月9日の長崎,それぞれの原爆投下の日,8月15日の終戦記念日などがあります。是非これらの行事の意味を理解し,戦争と平和について,家族や友人らと考える機会にしてください。
 また,鹿児島県では8月を「人権同和問題啓発強調月間」と定め,この期間中に各種の啓発活動を集中的に実施しています。先ほど東京オリンピックの紹介をしましたが,その開会式で楽曲の作曲を担当することになっていた音楽家が,学校時代に同級生をいじめていたことが問題となり直前に辞任しました。この音楽家は,過去に雑誌の記事で,いじめの加害者だったことを堂々と語り,反省していないと述べていたことが問題とされました。最終的には,この音楽家は謝罪をしたのですが,世の中の人々の厳しい批判を受け辞任に追い込まれました。いじめをしてから40年,記事が出てから26年後にこの音楽家は“罰”を受けることになりました。このいじめの加害者だったことに対する罰を受け,これから一生,活動できなくなるかも知れません。
 このように,いじめはいじめた方も,いじめられた方も幸せになりません。この音楽家に限らず,人権上の配慮を欠いた発言や行動で,オリンピックに関わる多くの人が辞任したり,解任されたりしています。絶対に他の人をいじめたり,人権を踏みにじったりすることがないよう,いじめをはじめとする各種差別などの人権問題については,よく考え,そして自分の行動に責任を持ち行動しましょう。
 最後に,新型コロナウィルス感染症ですが,感染力の強いデルタ株が広がっており、なかなか収束しません。それどころか,過去最大の広がりを見せている状況です。生徒の皆さんも苦しいでしょうが、県外への外出やマスクを外して生活することなどを我慢して,できることにできる範囲で取り組んでください。