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8月21日全校集会講話『身近な生活から平和を考える』

 おはようございます。8月1日の出校日にこれから8月6日,9日,15日ととても大切な日を迎え,その日に関する多くの番組が放送されるので,様々な情報に耳を傾けてほしいという事を話しましたが,何か心に残った事がありましたか。
 私は,8月7日の新聞議事の中に掲載された広島市の小学6年生の金田秋佳さんと石橋忠大君のメッセージが心に残ったので,君たちに紹介します。
『私たちは,広島の町が大好きです。ゆったりと流れる川,美しい自然。「おかえり」と声をかけてくれる地域の人,どんなときでも前を向いて生きる人々。広島には,私たちの大切なものがあふれています。
 昭和20年8月6日。あの日から,血で染まった川,がれきの山,皮膚がはがれた人,たくさんの亡きがら,見たくなくても目に飛び込んでくる,地獄のような光景が広がったのです。大好きな町の「悲惨な過去」です。
 被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。私たちは,大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め,次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままで終わらせないために。二度と戦争をおこさない未来にするために。国や文化や歴史,違いはたくさんあるけれど,大切なもの,大切な人を思う気持ちは同じです。みんなの「大切」を守りたい。
「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い許し合うこと,寄り添い,助け合うこと,相手を知り,違いを理解しようと努力すること。
 自分の周りを平和にすることは,私たち子どもにもできることです。大好きな広島に学ぶ私たちは,互いに思いを伝え合い,相手の立場に立って考えます。意志をもって学び続けます。被爆者の思いに,私たちの思いを重ねて,平和への思いを世界につなげます。』
 このメッセージは,8月6日に広島で平和記念式典が開かれ,2人の小学生が代表として読み上げた「平和への誓い」の全文です。
『「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い許し合うこと,寄り添い,助け合うこと,相手を知り,違いを理解しようと努力すること。自分の周りを平和にすることは,私たち子どもにもできることです。』という言葉には,「戦争をしない」というだけでなく,日常の生活の中で起こっている「いじめ」や「人間関係のトラブル」等を無くし,自分たちの周りから平和でそして豊かな社会を創っていこうという想いが込められています。
 さて,あと約10日で2学期が始まり,2週間後には体育大会,2カ月後には文化祭,生徒会の引継と多くの行事が計画されています。
 そして,その様々な活動の中では意見や考えの違いによるトラブル等が発生する事だと思いますが,そんな時,この2人の小学生のメッセージを思い出し,相手を知る事に努め,互いの違いを理解し合い,互いに寄り添い,助け合う志布志中を創り上げてくれることを心から期待しています。
 最後になりますが,9月2日(月),400名全員が元気な姿でこに集まってくれることをお願いして挨拶とします。