『長い階段を一気に上がろうとすると,途中でへばってしまう。でも一段ずつ確実に上がっていけば,時間はかかっても頂上まで上がることができる』。この言葉は,シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト高橋尚子さんの言葉です。
高橋尚子さんは,人は目標とすべき夢を決め,一歩ずつ足を止めずに歩み続ければ,どんな夢や目標であっても,いつか必ずたどり着けるという事を言われているのです。
もし,私たちが定めた目標や夢にたどり着けないとしたら,それは私たちが諦めてしまうからです。そして,その諦めの原因は,私たちの身の周りにあるのではなく,全て自分自身の心の中にあるのです。
しかし,人は,諦めてしまう原因を周りの環境や人のせいにし,自分自身を正当化して諦めてしまうものです。
夢や目標の達成までの時間は,難易度や個人差によって異なりますが,自分の心と向き合い,自分の心と闘い,実現できるまで努力を継続すれば必ず近づけます。
このことを君たちが実感できるようになれば,夢や目標実現への取組だけでなく,勉強やスポーツへの取組み,そして友人関係づくり等どんなことにでも応用できると思います。
全ては君たちの心の中にある「やるか,やらないか」「諦めるか,諦めないか」次第なのです。だから夢や目標は,いつからでも挑戦できるのです。
一昨日も君たちに話をしましたが,2学期も後2週間,「挑戦できなかった」「挑戦しなかった」という思いで2学期を終わるよりも,結果は別として「目標へ向けて挑戦している」という形で終えることを君たちに勧めます。
今は決して諦める時ではありません。一歩を踏み出す勇気を持つ時です。