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平成30年9月27日(木)

 今週,2年生と3年生の学年弁論大会が行われ,各学級から選ばれた代表者が体育館のステージに立ち,大きな緊張感とたたかいながら自分の思いを必死に伝えようとする姿に心を打たれました。
 当日,各学級から選出された8名の代表者は,「体験から学んだこと」「友だちとは」「生きる支えになっている言葉」「将来の夢」「時間とは」等について,自分の考えを原稿用紙1枚から2枚にまとめ,具体的な事例を交えながら堂々と発表してくれました。
 また,会場で同級生の発表を聞く生徒の中には,うなづきながら聞き入る姿も見られ,発表者だけでなく聞き手の態度も昨年度の弁論大会よりもはるかに充実したものだったと思います。
 日頃,友だちとの会話は,何も考えなくてもいろんな言葉が泉のように湧き出てくるのに,いざ,人前で自分の考えを発表しようとすると言葉が出てこないという経験をしたことはありませんか。また,緊張のあまり顔が赤くなったり,手足が震えたりした経験はありませんか。
 人前で自分の考えを発表することは非常に難しいことですが,聞き手が,「うんうん」とうなづいてくれたり,「ほぅ」と感心してくれたり,「なるほど」と同調してくれる等の雰囲気を創ってくれると安心して発表しやすくなるものです。
 逆に,隣の人とこそこそ話をしたり,手遊びをしたり,居眠りをしたりする姿が見えると自分の発表が「面白くないのかな」「間違ったことを言っているのかな」と不安になったりするものです。
 弁論大会や集会活動という特別な場だけでなく,誰でも「安心して意見が言える」環境を創っていくことが,一人一人の表現力を高めるだけでなく学級の力を高めることにつながると思っています。
 1年生は,来週,初めての弁論大会を経験することになりますが,発表者と聞き手が協力して素晴らしい弁論大会を創り上げてくれることを心から期待しています。