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令和2年7月30日(木)
雨ニモマケズ
今日は宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を紹介します。原文は読みにくいので,現代仮名遣いで紹介します。
雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず
いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と
味噌(みそ)と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり
そしてわすれず
野原の松の林の蔭(かげ)の
小さな萓(わら)ぶきの小屋にいて
東に病気のこどもあれば
行って看病してやり
西につかれた母あれば
行ってその稲の束(たば)を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北にけんかやそしょうがあれば
つまらないからやめろといい
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず
くにもされず
そういうものに
わたしはなりたい

令和2年7月29日(水)
日本最大の木材輸出港「志布志港」
 日本で最大の木材輸出量を誇っている港はどこか知っていますか?それは,我が志布志港です。日本の木材輸出において大きな役割を果たしているのが九州ですが,九州の中でも志布志港は群を抜いています。2018年の木材輸出量もトップで,9年連続で日本一に輝いています。
 近年,中国への輸出が増えたことで,輸出量が一気に増大しました。そのため大隅地方の林業も回復し,成長産業となっています。
 志布志港には,海外から様々な会社のバイヤーが丸太の買付けに訪れています。1度に5万本以上の丸太を購入するバイヤーもいるそうです。その丸太の多くは中国の加工工場で,家電製品や機械などを輸送するときに使う梱包(こんぽう)材の材料などに加工されているようです。中国ではネット通販を利用する人が多いため,梱包材の需要が急増しており,世界各地から多くの木材を輸入しています。その中で増えているのが日本の木材です。日本の木材は質が良く,地理的にも近く輸送コストが安いというメリットがあります。中国の需要が増加したことで,志布志港からの木材輸出は10年間で100倍になりました。
 しかし,新型コロナウイルスが猛威を振るう中国での経済活動や交通機関が停滞し,県産材の対中輸出や現地に進出している県内企業の活動に影響が広がっています。県産材の中国への輸出量は輸出全体の7割を占めるほど重要度が高いのです。この事態が長期化すれば林業関係者だけでなく,地域経済にも影響を与えそうです。現地では中国の旧暦の正月,旧正月である春節(しゅんせつ)以降も企業が操業休止を余儀なくされているため,先行きが見通せなくなっています。
 志布志中学校の皆さんは,日本一の志布志港を有する志布志に住んでいることを誇りにしましょう。しかし,新型コロナウィルス感染症の広がりは,志布志にも大きな影響を与えています。志布志中の生徒の皆さんは,絶対にコロナウィルス感染症を広げないよう,細心の注意を払いましょう。