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 『時間を守る』ということは「習慣」ですか。それともその人が持っている力ですか。私は,時間を守ることは「習慣」だと思います。
 今まで何回となく志村けんさんは,「遅刻して『すみません』という言葉で一日を始めたくないから誰よりも早く仕事場に入られる」という事を紹介しました。このことは,志村さんが周りの人を大切にする気配りから培われた「習慣」だと思います。
 また,日本のJRを含めた鉄道会社では電車の到着が1分でも遅れると,駅の放送や車内放送でお詫びのアナウンスが必ず流れます。
 これも,電車の時刻表を基に様々な予定を組んでおられる利用者への鉄道会社で働く方々の気配りであり,「絶対遅れてはならない」と考え努力していることが,当たり前のように『時間を守る』という「習慣」につながっているのだと思います。つまり,『時間を守る』という事が,日々の努力によって習慣化されているという証なのです。
 最近,寒さのためか君たちの登校時刻が少し遅くなっているような気がします。以前は,8時5分に間に合わない人が1人か2人でしたが,日によっては10人近い日もあるのが現実です。
 生徒会では,本年度『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』30日達成を目標としていますが,現在26日達成で,目標達成まで後4日となっています。
 3年生が卒業するまでに,『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』30日達成を実現することが,令和2年度への大きなステップに繋がると思います。気張ってください。

 ある2人の人気芸能人がMCを務めるトーク番組の中で,一人の芸能人が,「本当の友だちっていますか。」という問い掛けに,相方は絶句して何も答えられないという一コマがありました。もし,今,身の周りの人から「本当の友だちっていますか。」と問い掛けられたら,この芸能人と同じ想いを抱いた人がいるのではないでしようか。中には,ドキッとした人もいたことだと思います。
 君たちの中では,友だち同士で「将来の事」や「身の回りに起こっている事」等についてじっくり話し込んだり,語り込むことが少なくなり,意外とSNS等による「短い文字」によるコミュニケーションが多くなってきていませんか。
 今,中学生も学校生活だけでなく,部活動や習い事等時間に追われる生活となり,人間関係が希薄になり,「自分の発言や書き込みが自分の考えとは違った意味で友だちに受け取られてしまった。」「自分は軽い冗談のつもりで書き込んだのに友だちを傷つけてしまった。」等とSNSの書き込みが自分の考えや思いとは違う伝わり方をしてトラブルを招くケースがよくあると聞いています。
 例えば「バカだな」という言葉も,面と向かって笑いながら優しい口調で言えば,愛情を込めた冗談として伝わりますが,「バカだな」とSNSに書き込むと,友だちは単純にけなされたと感じてしまいす。顔が見えず,声も聞こえないため,大きな誤解を生み,思いもよらないトラブルに発展してしまったのです。
 現代は,「本当の友だちを作りづらい時代」ともいわれますが,そんな時代だからこそ友だちと向かい合って,「将来の事」や「身の回りに起こっている事」「共通の趣味」等についてじっくり語り込む時間を作ってみてください。