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 週末,街の中を散歩していると公民館の掲示板に「一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲直り 一つの言葉で頭が下がり 一つの言葉で心が痛む 一つの言葉で楽しく笑い 一つの言葉で泣かされる 一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心 一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく」という北原白秋さんの詩『ひとつのことば』が掲示されていました。
 この詩にあるように言葉はとても大きな力を持っていると思います。同じ言葉であってもその言葉の使う場面や言い方によって,また,聞き手の心持によって,受け取り方によって印象が全く異なってしまうことがよくあるものです。
 古代,日本では「言霊」という言葉がよく使われていました。言葉には魂が宿っているもので,言葉にした瞬間にその言葉に生命が生まれ,そのことが実現されると考えていたそうです。
 私たちは,家庭や地域,そして学校という社会の中で,家族や地域の方々,学校の友だちや先生方と多くの事を語り合いながら生活しているものです。
 そして,何気ない一言で喜んだり,悲しんだりするものです。
「一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心 一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく」という言葉を全校生徒一人ひとりが意識して生活できれば,言葉によるトラブルや誤解,そしていじめ等は少なくなると思います。
 ぜひ,「きれいな言葉」「優しい言葉」「勇気づけられる言葉」とはどんな言葉か考えて遣ってみてください。

 

 「秋の日は,つるべ落し」とか,最近では陽の暮れるのがだいぶ早くなりました。放課後,各専門部や各係の仕事を行っている生徒や部活動の練習を頑張っている生徒たちにも,すぐに夕闇が押し寄せてきます。
 特に,天候が悪い日などは,晴天の日よりも10分から20分早く夕闇に包まれてしまいます。今,1週間毎に日没の状況などを考えて,部活動終了時刻が早まり,完全下校時刻も17時40分となり,来週からは17時30分となります。
 校門前で下校指導してくださる先生方は,時間を守ることの大切さを指導されるだけでなく,君たちが少しでも明るいうちに安全に帰宅できるようにと願いながら君たちに「さようなら,気を付けて」と声掛けをしてくださっています。 
 薄暗い中での歩行や自転車の運転は,交通事故に巻き込まれるだけでなく,不審者等の被害に合う事も予想されます。
 今週,地域の方々から「交通ルールを守っていない生徒がいるので,指導してください」という電話を数件頂きました。
 『「あの時に」と思った後では もう遅い』という中学2年生女子の標語があるように,事故や被害にあってから「あの時に交通ルールを守っていたら,あの時に時間を守っていたら」と考えても間に合いません。
 「自分の命は,自分で守る」ためにも,「時間を守る」「交通ルール」を守るという意識を部活動生は「チーム」の目標として,生徒会活動を行っている生徒は,生徒会の目標として取組み,全校生徒が交通事故や不審者事故などの被害に遭うことなく,安全に登下校できることを心から願っています。