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平成30年6月11日(月)

 今年は例年よりも季節の移り変わりが早く,5月の下旬に梅雨入りし,今,街角の至る所で紫陽花が雨に打たれながらも鮮やかな色の花を楽しませてくれています。
 そして,やがて紫陽花の季節も終わり,夏の花の向日葵や朝顔の季節を迎える事となります。
 では,夏の代表的な花の一つである朝顔は,朝方に花が咲くので「朝顔」と言われていますが,なぜ,朝,花を咲かすのでしょうか。私たちは朝顔は,朝の光を浴びて花が開くと考えがちですが,ある研究者のたゆまなぬ観察と実験の結果,朝顔の花が開くためには,朝日だけでは不十分であるということが分かったのだそうです。24時間,光を当てっぱなしにしていた朝顔の蕾は,ついに開きませんでした。
 つまり,朝顔の蕾は,朝の光だけで開くのではなく,朝日が上がる前の夜の時間の冷たさと闇の深さが必要なのだそうです。
 朝顔が花を咲かせる仕組みは,一流のスポーツ選手が人の見ていない所で人の数倍の努力を行った結果,観客の前でスポットライトや歓声を浴びるという事とよく似ていると思いませんか。
 良く語られる逸話の中でイチロー選手は,走攻守全ての面で優れた選手として脚光を浴びている選手ですが,その素晴らしい結果を残すために「試合前,誰よりも早く試合会場に入り,入念なストレッチングを行い,そして,試合が終わると誰よりも遅くまでロッカールームに残り,試合で使ったグラブやスパイク,バットの手入れを黙々と行っている」と言われています。
 来週6月20日から始まる期末テストまであと約1週間,全ての人に平等に与えられた時間を有効に使って,目標達成のために最大限に力を発揮できるように頑張ってください。