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「小さな親切」ハか条

令和4年2月9日(水)
「小さな親切」八か条
1. 朝夕のあいさつをかならずしましょう。
2. はっきりした声で返事をしましょう。
3. 他人からの親切を心からうけ入れ,「ありがとう」といいましょう。
4. 人から「ありがとう」といわれたら,「どういたしまして」といいましょう。
5. 紙くずなどをやたらにすてないようにしましょう。
6. 電車やバスの中でお年寄りや,赤ちゃんをだいたおかあさんには席をゆずりましょう。
7. 人が困っているのを見たら,手つだってあげましょう。
8. 他人のめいわくになることはやめましょう。
 この八か条は,「小さな親切」運動の初代代表である茅誠司(かや せいじ)さんが提唱したものです。茅(かや)さんは,物理学者であり第17代東京大学総長です。東京大学総長退任時の卒業式の告辞で述べた小さな親切運動は社会現象となり,茅(かや)さんは社団法人「小さな親切」運動の初代代表として,23年間在職されました。
 八か条を改めて確認してみると,私たちはこの「小さな親切」八か条すべてを実践していると言いきれるでしょうか。
 例えば,最初の「朝夕のあいさつをかならずしましょう」についてですが,先生や友だちにはあいさつをするでしょう。でも,クラス全員にあいさつしていますか。友だちとケンカした翌日は,どうですか。
 このように,私たちはこの八か条の精神を理解していても,実践しているとは言えないのです。
 大切なことは,文章だけを理解するのではなく,日々実践することです。それにより理解は自分のものとなり,実体験の積み重ねによって人格が作り上げられます。小さな親切は,自らの人格を高め完成させる近道でもあるのです。