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努力した者が全て報われるとは限らん

令和4年2月8日(火)
努力した者が全て報わ(むくわ)れるとは限らん
しかし,成功した者は皆すべからく努力しておる
この言葉は,森川ジョージさんの漫画「はじめの一歩」に出てくることばです。「はじめの一歩」は,ボクシングの漫画です。その中で,一歩にボクシングを始めるきっかけを与えた鷹(たか)村(むら)守(まもる)が,初めて世界タイトルマッチに挑む(いどむ)直前の控え室で,ジムの会長・鴨川(かもがわ)源二(げんじ)が鷹(たか)村(むら)にかけたことばです。
鷹村は,想像を絶する減量の中,決して手を抜くことなく「ボクシングにだけは,ウソをつきたくねえんだ」と弛ま(たゆま)ぬ努力を重ねてきました。しかし,それでも世界王者ブライアン・ホークとの戦いは鷹村が圧倒的に不利だと予想されていました。
しかし,これまでの努力の積み重ねがなければ,勝利への可能性を見出すことも,リングに立つことさえも出来ません。努力とは,大きな成功,つまり勝利を実現するために絶対に必要であると鴨川会長は語っているのです。
「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし,成功した者は皆すべからく努力しておる」この言葉は,ボクサーやスポーツ選手だけではなく,これからそのような場面に遭遇する可能性が高い中学生にも伝えたい言葉です。皆さんは,ある程度の成果を求められるようになる時期が必ずやってきます。期待に応えるためには,その目標を達成するための努力が必要不可欠です。
しかし,これまでの「努力」の甲斐がなく失敗してしまうこともあるかもしれません。いや,むしろ失敗することの方が多いかもしれません。それでも,その「努力」の積み重ねや失敗の経験は,大きく成功するためには,絶対に必要なことです。
ちなみに,漫画「はじめの一歩」では,鷹村は8ラウンドで世界王者ブライアン・ホークにKO勝ちしています。