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令和2年3月16日『当たり前のことに感謝』

 新型コロナウイルス感染症予防のために3月3日(火)から臨時休業となり,学校の中から君たちの声が消え,当たり前のことが当たり前でない状況となり,本当に「学校は,君たちがいて初めて学校だ」という事を痛感する日々を過ごしています。
 今日は,約2週間ぶりの登校日。君たちが笑顔で登校する姿を校門前で迎えながら,「君たちの笑顔,君たちの声が,学校にエネルギーを,そして命を注いでくれる」ことに感謝するとともにこの「当たり前の風景が,当たり前の日常が,一日も早く帰ってきてほしい」と願うばかりでした。
 今日は,東日本大震災を経験した中学3年生の『当たり前のことに感謝』という作文の一部を紹介します。
「普段はグラウンドになっている所には海水がたまって魚が泳いでいたり,道路には膝ぐらいまで水があり,車は何台も何台も重なり合って,まるでスクラップ屋さんみたいになり,窓ガラスがなくて空っぽになってしまった家,船が道路まで流され横倒しになっていました。言葉が出ませんでした。僕はこの震災がなかったら気づくことができなかった事,『当たり前の生活,当たり前の学校,当たり前の友達,当たり前の食事,当たり前の家族』,この当たり前がどんなに大切でどんなに幸せな事だったか思い知りました。これからはこの思いを忘れずに当たり前の事に感謝し生きていきたいと思います。」
 今,君たちの生活も『非日常的な生活』となっている事だと思います。吉川英治さんの言葉に「たとえ,いかなる逆境,悲運にあおうとも,希望だけは失ってはならぬ。朝の来ない夜はないのだから」という言葉があります。
 必ず,「当たり前の風景が,当たり前の日常が」帰ってきます。その日の為にも,今できる事を続けてください。3月25日(水)君たちの元気な笑顔を待っています。
 今日は,「8時5分生徒玄関通過,8時10分着席100%」30日目を達成できました。3年生への最高のプレゼントでした。