Skip to content

初志貫徹

令和4年2月10日(木)
初志貫徹
「初志貫徹(しょし・かんてつ)」とは,最初に心に誓い決めた事(目標)を,最後まで貫き通すことです。「初志」は,思い立った時の最初の気持ち,考えた事を意味します。「貫徹」は,やり通す,貫き通すことを意味します。
この四文字熟語の意味するところにおいて,大切なことは「志(こころざし)」をどう捉え(とらえ),理解するかだと思います。「志」とは,ある方向を目指す気持ちや,心に思い決めた目的や目標のことを表す言葉です。ただ何となく,漠然(ばくぜん)と「そうなったらいいなぁ」と思うことではありません。思いの強さやレベルが,全く異なります。
「志」を立てても,時間が経過すると状況の変化や事情によって,最初の決意や気持ちを忘れてしまったり,考えが変わったりする可能性もあります。「初志貫徹」には,そうした人間の弱さに負けないで,最初の決意や気持ちを貫き通すことが大切だとする意味も込められています。
「初志貫徹」の類義語はいくつかありますので,紹介します。1つめは「徹頭徹尾(てっとう・てつび)」です。漢字それぞれが,意味するところは「徹」が「貫き通す」で,「頭(とう・あたま)」と「尾(び・おっぽ)」が「最初」と「最後」を示しています。四文字熟語の意味は,「最初から最後まで貫き通す」ということです。「初志貫徹」とほぼ同じ意味です。
2つめは「首尾一貫(しゅび・いっかん)」です。漢字それぞれの意味を説明しますと,「首(しゅ・くび)」は最初を指し,「尾(び・おっぽ)」が最後を表します。「一貫」は,貫く(つらぬく)ことを表しています。したがって,四文字熟語の意味は,最初から最後まで一つの方針や態度で貫かれているということです。
3つめは「終始一貫(しゅうし・いっかん)」です。「終始」は始めから終わりまでを意味し,「一貫」は,ひとつの態度や方針などを貫き通すことです。