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『時間を守る』

令和2年6月9日(火)
時間を守る
人間関係を築く上で最も重要なことは,約束した時間を守ることです。時間を守らないと,それだけで相手の信用を失ってしまいます。信用を失うと,あとから挽回するのは,かなり困難なことです。皆さんは,これまで直前になってキャンセルする,いわゆる「ドタキャン」をしたり,されたりすることはありましたか。普段から時間を守る習慣がないと,肝心な時にも「ドタキャン」など同じ失敗を繰り返すことになってしまいます。
 最近では携帯電話やスマートフォンなどの電子機器が普及していますので,時間を変更するときには相手に簡単に伝えられるようになりました。そのことが,かえって約束の時間を守らないようになっているのかも知れません。人によって価値観や思考方法は違います。同じように,人によって時間に対する感覚も大きく異なります。時間に遅れても,許してくれる人もいれば,1分1秒にこだわるせっかちの人もいます。あなた以外の人はあなたと同じ時間感覚の持ち主だとは限りません。
 さて,明日6月10日は時の記念日です。『日本書紀』には,志布志の地名を名付けたとされる天智(てんじ)天皇が,671年4月25日,中国から伝わった水時計である漏刻(ろうこく)で時刻を調べ,鉦(かね)と太鼓(たいこ)である鐘鼓(しょうこ)を使って初めて民に時を知らせたという記載があります。その記載に基づき,その日を太陽暦に換算し,6月10日を「時の記念日」とすることが定められました。
 「時間を正確に守ること」が大切であるのは,今も昔も変わりません。御在所岳(ございしょだけ)の山頂に天智天皇を祀っている志布志市の山宮神社があります。同じように天智天皇が祀られている近江神宮(おうみじんぐう)と当時の文部省とが,時間を大切にすることの教育的意義を重視し,大正9年に6月10日を「時の記念日」として制定したそうです。
 このように,時間を守ることの始まりと,志布志とは深い関係があります。明日6月10日の「時の記念日」からは,遅刻はもちろん,時間ギリギリの登校や授業が始まる時刻ギリギリに教室に入ることが無いようにしましょう。