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平成30年11月12日(月)『ひとつのことば』

 週末,街の中を散歩していると公民館の掲示板に「一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲直り 一つの言葉で頭が下がり 一つの言葉で心が痛む 一つの言葉で楽しく笑い 一つの言葉で泣かされる 一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心 一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく」という北原白秋さんの詩『ひとつのことば』が掲示されていました。
 この詩にあるように言葉はとても大きな力を持っていると思います。同じ言葉であってもその言葉の使う場面や言い方によって,また,聞き手の心持によって,受け取り方によって印象が全く異なってしまうことがよくあるものです。
 古代,日本では「言霊」という言葉がよく使われていました。言葉には魂が宿っているもので,言葉にした瞬間にその言葉に生命が生まれ,そのことが実現されると考えていたそうです。
 私たちは,家庭や地域,そして学校という社会の中で,家族や地域の方々,学校の友だちや先生方と多くの事を語り合いながら生活しているものです。
 そして,何気ない一言で喜んだり,悲しんだりするものです。
「一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心 一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく」という言葉を全校生徒一人ひとりが意識して生活できれば,言葉によるトラブルや誤解,そしていじめ等は少なくなると思います。
 ぜひ,「きれいな言葉」「優しい言葉」「勇気づけられる言葉」とはどんな言葉か考えて遣ってみてください。