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 今日で2月が終わり,明日から弥生,3月が始まります。弥生は,吹く風や降る雨も春らしくなり,寒さに耐えてきた草木の新芽が生い茂る季節とされ,人の生き方も草木と同様に新たなステージへと移り変わろうとする時期を迎えることになります。
 さて,今週の朝のボランティア活動の「ほうきの目運動」や「挨拶運動」は3年生の当番の週であり,3年生にとっては最後のボランティア活動への参加の時を迎えています。
 朝のボランティア活動はどうしても天候に左右されますが,今週担当の3年生は,「ほうきの目運動」や「挨拶運動」に多くの生徒が自主的に参加する姿が見られ,季節の変化と同様に校門周辺が活気にあふれ,登校する生徒たちに大きな元気をプレゼントしてくれているように感じます。
 集会活動等時間前に集合する姿,チャイム前着席・チャイム黙想そして授業開始を定着させるために下級生をリードしてくれた3年生が,最後の活躍の場として「朝のボランティア活動」の充実という形で輝いている姿はとてもたくましく感動的です。
 今日は,雨が心配されましたが,多くの生徒がボランティア活動に参加してくれました。明日は3年生にとって最後の「朝のボランティア活動」の日です。下級生に君たちの勇姿を見せる最後のチャンスです。君たちの姿は,必ず下級生に大きな伝統として引き継がれます。
 公立高校入試まで約1週間,卒業まで約2週間,3年生が限られた中学校生活の中で更に輝く姿を見せてくれることを心から期待しています。

 『家をきれいにする,約束を守る,お礼の手紙を書く,そういう基本をきっちり続けることが,自分の型の基本をつくってくれたと思ってます』。
 この言葉は,誰の言葉だと思いますか。この言葉は,落語家で俳優,そして司会者と多くの分野で活躍されている笑福亭鶴瓶さんの言葉です。
 鶴瓶さんは,『家をきれいにする,約束を守る,お礼の手紙を書く』という基本を大切にすることで,今,自分が多くの人から愛され,指示され,落語家だけではなく,俳優,タレント等多くの仕事をもらうことができているとおっしゃっているのです。
 では,鶴瓶さんはが言われる『家をきれいにする,約束を守る,お礼の手紙を書く』という事は難しいことですか。「家をきれいにする」つまり掃除をすることは,誰もが当たり前のようにすることではありませんか。「約束を守る」は,身の周りにいる人と交わした約束を守る事であり,自分の定めた目標達成へ向けた取り組みを続ける事,つまり自分との約束を守る事ではありませんか。
 また,「お礼の手紙を書く」ことは,手紙を書くことは人によって得手不得手があると思いますが,「感謝」を言葉として伝えることはだれにでもできる事ではありませんか。
 鶴瓶さんは,『家をきれいにする,約束を守る,お礼の手紙を書く』という三つの事を生きる上で大切にしている事だと言われていますが,この事は,今,中学生期を生きている君達にも無理なくできる事ではありませんか。
 君たちは,生まれてから今まで様々な場面で「身の回りをきれいにする」「約束を守る」「感謝を言葉にする」事の大切さを多くの人たちから教えられてきているはずです。
 でひ,鶴瓶さんの言葉,実践してみてください。 

 先週,地域の方から学校に「夕方,家の前で作業をしていたら,後ろから大きな声で『こんにちは』と声が聞こえたので振り返ると,男子中学生がお辞儀をしてくれていました。今まで,こんなに元気な声で挨拶をされたことが無かったので,うれしくて電話をしました。」というお電話を頂きました。
 正直,最初「地域の方から」と聞いた時には,「何かあったか」と考えてしまいましたが,お話を聞くと嬉しくて嬉しくて跳び上がりたいほどでした。
 『挨拶は,活力の交歓。挨拶は,大きな声で。挨拶は,自分から先に。』という言葉があります。また,『「挨拶」とは何か,それは「心を開いて相手に迫る」ということである。』という言葉もあります。
 今回,地域の方に挨拶をしてくれた男子生徒は,多分勇気を振り絞って『「大きな声で」「自分から先に」,そして「心を開いて」』挨拶をしてくれたのだと思います。
 そしてその挨拶が,永年この街に住んでいらっしゃる地域の方に大きな感動を与え,「中学生」に対するイメージを変える働きと地域の方の心を開く役割を果たしてくれたのです。
 1日は,挨拶からすべてが始まります。そして,大きな声で挨拶すると,相手の『心の扉』が開く音が聞こえてきます。会釈は『心の扉』をノックするだけで,『心の扉』を開く力はありません。
 君たちが登下校する途中には,多くの地域の方々が君たちの安全な登下校を見守って下さっています。ぜひ,勇気を振り絞って『「大きな声で」「自分から先に」,そして「心を開いて」』挨拶をしてみてください。きっと,地域の方々も君たちに大きな何かをプレゼントしてくださるはずです。そのためには,まず第一歩として「自力登校」に挑戦してみましょう。