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 『優しい人と思いやりのある人の違いは』と聞かれたら,どう答えますか。また,『君は優しい人ですか,思いやりのある人ですか』と聞かれたら,どちらを選びますか。
 『優しい』と『思いやり』は,同じように捉えがちですが,相手を意識するという点で大きく異なります。「優しい」は,相手の事を考えずに優しく振舞えまばいいのですが,「思いやり」は相手の事を考え,相手の立場に立って振舞わなければ成り立たないのです。
 例えば,君の部活動にA先輩とB先輩がいたとします。A先輩は,常に気さくに声をかけてくれて,部活動の雰囲気を明るしてくれています。B先輩は,練習の雰囲気や準備の仕方など注意だけでなく,気付いた事を教えてくれます。
 ある金曜日,君は週末にある試合の準備を任されたのですが,大切な道具を忘れてしまい,試合前の練習が十分にできませんでした。
 その時,A先輩は,「大丈夫。大丈夫。気にするな。」と言ってくれて助かりましたが,B先輩は,「何をやっているんだ。試合で必要な物は分かっているだろう。任された仕事は責任を持たないとだめだぞ。今日は,忘れた道具が無くてもできる練習を先生にお願いするから,次は気を付けろよ。」と言ってくれたのです。
 どうですか。A先輩とB先輩どちらも君のミスをサポートしてくれていますが,君はどちらの先輩になりたいですか。考えてみてください。

 今日は,今年の合唱コンクールで3年1組が歌った「手紙~拝啓十五の君へ~」の作詞,作曲者で歌手のアンジェラ・アキさんの言葉を紹介します。
 『私は,「諦めない」事よりも.Ing,「~し続ける」という事の方が大切だと思っています。私は18歳で歌手になることを決めてから,10年間デビューできませんでした。よく,「10年も諦めずに,すごいね」と言われますが,何度も挫折して,音楽自体を投げ出したこともありました。途中でbelieveできなくなっても,時間が経ってまたできるようになったら,それは続いているということ。そんな考えが,私にとっての支えでした。もしすぐにデビューできたら,この「keep on believe」という言葉にたどりつくことはなかったかもしれません。』
  どうですか。君達にも今『Ing,「~し続ける」』事がありますか。夢を抱いてもなかなか先に進まず,「本当は,ちゃんとしなければいけない。」と分かっていながらも,勉強や部活動等の学校生活が中途半端になり,投げ出していませんか。
 夢を抱く事は誰にでもできます。しかし,夢実現へ向けて何もしなければ,夜見る夢と同じになってしまい,自分がどんな夢を抱いていたのかすら忘れてしまうものです。
 大切なの事は,アンジェラ・アキさんの言葉にあるように自分を信じて,できる事を一つ一つ積み上げていくことです。